料理・レシピ

ルッコラにはほうれん草の約2倍のビタミンC!「生食」が栄養をしっかり摂るカギ

まな板の上のルッコラ
サラダや付け合わせに使われるルッコラはどんな野菜?(Ph/photoAC)
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サラダや料理の付け合せに使われるルッコラ。野菜ソムリエプロの福島玲子さんは「ハーブの一種であるルッコラは、春の季節に多く出回る、栄養価の高い野菜です」と話します。目利きやおすすめのレシピを知って、旬のルッコラを食卓に取り入れてみませんか?

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ルッコラの目利きと正しい保存方法は?

ピリッとした辛みと、ごまのような香りと風味が特徴的なルッコラ。実は、サラダなどによく使われているベビーリーフにはさまざまな葉野菜の若葉がミックスされていますが、ルッコラも入っているんです。ルッコラは意外と身近な野菜なので、新鮮でおいしいものを見極めるポイントや鮮度を保つ保存法を知って、ぜひスーパーなどで手に取ってみてください。

皿に盛ったベビーリーフ
ベビーリーフにも入っているルッコラ(Ph/photoAC)
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チェックポイントは、茎・葉・切り口

ルッコラを選ぶときは、茎がピンとして葉先までハリのある、みずみずしいものにしましょう。葉は色鮮やかな緑色のものが◎。鮮度が落ちると、葉が黄色みがかるので、そういったものは避けてくださいね。さらに、根元の切り口に変色がないかもチェックしましょう。

ボウルに入ったルッコラ
新鮮なルッコラをチェック(Ph/photoAC)
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また、ルッコラは成長するにつれて香りや風味が強くなる傾向があります。強い風味が苦手な場合は、葉が柔らかく小さめの若いものを選ぶのがおすすめです。

ルッコラは乾燥が大敵!二重に包んで保存

ルッコラを保存するときは乾燥から守ることが大切です。新聞紙などで包んでから、さらにポリ袋などに入れましょう。さらに、水で湿らせたキッチンペーパーを切り口に当てておくと、より鮮度を保つことができます。

野菜室に入れておけば、2日程度は持ちます。ただし、傷みやすい葉物野菜なので、できるだけ早めに食べきってください。

ルッコラの栄養とおすすめの調理法

ルッコラは、健康や美容によい野菜です。食卓に取り入れるのにおすすめの手軽な調理法も紹介します。

ビタミンCはほうれん草の約2倍!高い栄養価を解説

ルッコラは100gあたり、66mgのビタミンCを含んでいます。これは、ビタミンが豊富な野菜として知られるほうれん草(通年平均)の約2倍もの量なんです。ビタミンCは抗酸化作用で知られ、風邪の予防や美肌に効果があります。

さらに、骨や歯の材料になるカルシウムと、骨の健康維持や血液の凝固を促進するビタミンKが多いのもルッコラの特徴です。抗酸化作用のあるβ-カロテンやビタミンE、むくみの解消に役立つカリウムもたっぷり。鉄などのミネラルも豊富なので、貧血ぎみのかたにもおすすめの野菜です。

ルッコラのサラダ
栄養豊富なルッコラ(Ph/photoAC)
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ほかにも、ルッコラを刻んだりつぶしたりしたときに細胞が壊れて発生する、辛味成分のアリルイソチオシアネートには、抗菌作用や免疫力向上、消化を促進する効果が期待できます。

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