年々痩せにくくなってしまっていると感じているかた、原因は単なる加齢による代謝の低下だと思っていませんか? 今回は体重78kgから1年間で24kgのダイエットに成功、その後、トータルダイエットカウンセラーとして活動し現在ヘルスフードサイエンス研究家として活動中の大西ひとみさんに、誰もがやりがちな間違えたダイエット習慣とその改善方法について教えてもらいます。夏はもう少し! 痩せにくい体質をつくっている習慣は今すぐ見直しましょう。
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【1】 “単品食べ”ダイエットは痩せにくい体に
まず多くのかたがやりがちな、単品食べ。カロリーを気にするあまり、食べる量を減らすことにばかり意識が向いてしまい、フルーツだけ、野菜だけ、お肉だけ、そんな食事をしてしまっている人は要注意。単品食べは栄養バランスが偏り、脂肪を燃やすのに必要な栄養素が足りず、むしろ痩せにくい体を作ってしまう原因のひとつ。
まず栄養が偏ると、腸内環境が悪くなり、ダイエットには逆効果。腸内には善玉菌と悪玉菌が存在していますが、悪玉菌が腸内に多く存在してしまうと、同じ栄養、カロリーを摂取していても栄養が筋肉にいかず、脂肪として蓄積されて痩せにくくなってしまいます。
腸内環境を整える善玉菌は、水溶性食物繊維を多く摂取すると増えやすいです。水溶性食物繊維を多く含む食材は、オートミール、果物、キャベツ、大根、昆布、わかめ、こんにゃくなど。これらの食材を上手に取り入れながら、できるだけ色々な食材を摂取するようにし、腸内環境が整う食事を心がけましょう。
【2】食事をせずに行う朝イチの有酸素運動は基礎代謝が低下
朝イチでの運動は1日の代謝が上がった状態が続くので、効率的なダイエットにはベストなタイミングではあります。
ただ朝食を食べずに行った有酸素運動は、非効率的と考えます。食事をせず有酸素運動をすると筋肉をエネルギーにして体を動かそうとするため、筋肉量が減ってしまい、基礎代謝を下げる原因につながります。
一方、朝イチの食事前の有酸素運動は効果的に脂肪を燃焼しやすいという考えもありますが、脂肪が燃焼されるメリットと筋肉が減ってしまうデメリットを考えると、ある程度年齢を重ねた女性にとっては、筋肉が減ってしまうデメリットのほうが大きいと考えます。
だからといって朝からしっかり朝食をする必要はなく、バナナやヨーグルト、おにぎりなど軽く何か体に入れてから運動をして、長期的に理想的な体型を維持しやすい体作りを目指しましょう。