更年期障害の症状改善にも期待
ちなみに、セロトニンは更年期障害の症状改善にも役立つことがあることが近年わかってきています。女性ホルモンの分泌が減少するとセロトニンの分泌も減少し精神的に不安定になりやすくなります。そんなときに、セロトニンの分泌を促し、リラックス効果をもたらすのがテアニンです。ダイエットのためだけでなく、更年期の症状が出ているかたも積極的に摂取したいですね。
どんなお茶を飲むと効果的にテアニンを摂取できる?
テアニンはお茶の収穫時期や育てられ方の違いによってその含有量が変わります。テアニンは、最初にお茶の木の根の部分でつくられ、後に葉に移動します。その葉が日光を浴びることによってテアニンはカテキンへと変化するのです。
テアニンはほぼ全ての茶葉に含まれていますが、日光を遮りながら日陰で育てられる玉露やかぶせ茶、碾茶(てんちゃ)の場合は、カテキンへの生成が抑えられることから茶葉中にテアニンを豊富に含んでいます。
テアニンは二番茶よりも一番茶に多く含まれ、一番茶の中でも特に新芽に含まれる量が多いため、高級なお茶により多く含まれているケースが多く、抹茶に関しては番茶の12倍も含まれているそうです。
普段何げなく飲んでいるお茶ですが、どんな種類のお茶を飲むのかを意識することで、テアニンをより効果的に摂取することができるのです。
お茶がどうしても苦手な人は成分をサプリメントで摂取する方法もアリ。また、甘いものを食べるときも、普通のショートケーキよりも抹茶が入っているお菓子のほうが同じカロリーであればいいかもしれません。ぜひお茶の効果を活用してみてくださいね。
◆教えてくれたのは:ヘルスフードサイエンス研究家・大西ひとみさん
9年間、米ロサンゼルスでパーソナルトレーナーとして活動後帰国。トータルダイエットカウンセラーとして7冊の本を出版、ダイエット商品・食品の商品開発の監修などをはじめさまざまなメディアで活動。2017年に自身のギルトフリースイーツブランド「h+diet(エイチプラスダイエット)」(https://h-plusdiet.com/)を立ち上げ、現在は東京・武蔵小山で『h+diet laboratory』をオープン。野菜を使い、甘味料・人工甘味料不使用、グルテンフリーの「栄養学から考えるオーガニックスイーツ」を販売、他社の商品監修などに携わるなどヘルスフードサイエンス研究家としても活動。
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