健康・医療

「痛いけど、まだ動ける」今こそ考えどき 長生き足腰をつくるための「ロコモ予備群」セルフチェック

「ロコモ予備群」セルフチェック

現在、痛みなどの思い当たる症状がなくても、何気なくしている日常生活の行動から「ロコモ予備群」に該当するかどうかを診断することが可能です。ここで、渡會さんが考案した「ロコモ予備群」のセルフチェック13項目をご紹介します。

つい習慣にしている行動が…

「次の13項目のうち、ひとつでも思い当たることがあれば要注意です」

【1】運動らしいことはまったくしていない
【2】近所に出かける時も車を利用する
【3】列に並んででもエスカレーターを利用する
【4】ひとつ上の階でもエレベーターを利用する
【5】ズボンや靴下を座ってはくようになった

靴下を座ってはいている人は注意!日常の習慣から「ロコモ予備群」の可能性がわかる(Ph/イメージマート)
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【6】草野球などのスポーツに誘われても断る
【7】長時間の運転がつらくなった
【8】電車の中では、いつも座れる場所を探している
【9】ゴルフでカップインしたボールを拾うのがいやだと思うようになった
【10】歩くスピードが落ちてきて、人に追い越されるようになった
【11】近いところでもタクシーを利用している
【12】歩いていて靴がひっかかることがよくある
【13】掃除がおっくうになって、ロボットタイプの掃除機を購入した

「いかがでしょうか。ロコモ対策をはじめるきっかけをチャンスだと思い、普段の生活を見直してみてください」

◆教えてくれたのは:スポーツ整形外科医・渡會公治さん

スポーツ整形外科医の渡會公治さん
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帝京科学大学(スポーツ医学)特任教授、日本ロコモティブシンドローム研究会メンバー、一般社団法人美立健康協会代表理事。1947年、静岡市生まれ。東京大学医学部卒業。オリンピック代表やプロスポーツ選手の診察・治療を手がけた経験を生かし、同研究会が提唱する「ロコモ体操」を考案。整形外科医として各地で中高年向けのロコモ体操教室を開催している。2023年5月、『長生き足腰のつくり方』(アスコム)を出版。

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