健康・医療

薄毛、乾燥肌も「ゴースト血管」の仕業? 加齢とともに注意が必要と医師が警鐘を鳴らすワケとは?

ゴースト血管を改善する方法はある?

では、ゴースト血管はもとに戻せないのでしょうか。

「毛細血管は、生活習慣次第で増やすことも可能です。血液量をアップさせることと、血液の流れをよくすることが復活のカギになります。まずはゴースト血管を作らせないことが大事なので、1年中冷え対策は欠かせません。夏でも冷房で冷えるので、腹巻きをしたり、しっかりお風呂に浸かった入浴で臓器を温めてください」

体を温める+血流をよくする食べ物を積極的に摂ることで改善

ゴースト血管を改善する食生活のコツはあるのでしょうか。

透明のグラスに入ったルイボスティー
血管内皮細胞と壁細胞を結びつけて血管の健康を保つ『TIE2(タイツー)』が含まれているルイボスティーがおすすめ(Ph/イメージマート)
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「基本は温かい食べ物や飲み物を摂ること。食材としては、体を温める『陽性食品』を摂るようにし、臓器の働きをよくしましょう。手軽なのは、しょうが、ねぎ、たまねぎといった薬味。血管を広げて、血流をよくしてくれます。ルイボスティーは、血管内皮細胞と壁細胞を結びつけて、血管の健康を保つ『TIE2(タイツー)』が含まれているので特におすすめです。

それから、血管を丈夫にしてくれるルチン、ヘスペリジン、ケルセチンも積極的に摂りたいですね。ルチンはそば、ケルセチンはたまねぎ、ヘスペリジンはレモンなどの柑橘類にはいっています。若返りビタミンとも言われるビタミンEが豊富なアーモンドやキウイもおすすめです」

これからの汗ばむ季節も冷房による冷えに気をつけ、食事面では血流をよくしてくれる食べ物を積極的に摂りながらゴースト血管を改善していきましょう。

◆教えてくれたのは:医師・石原新菜さん

医師・石原新菜さん
イシハラクリニック副院長の石原新菜さん
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イシハラクリニック副院長。父である石原結實氏のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。クリニックでの診察のほか、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。著書に『がんばらなくても2週間で-3kg 医者が教える奇跡の16時間断食』(宝島社)などがある。https://www.ninaishihara.com

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