キレイになりたくて整形手術を受けたのに、思い通りの結果にならなければ元も子もありません。今回はまぶたのたるみに悩む大人女性にも人気の二重の整形手術について、R.O.clinic院長の呂秀彦先生に質問。自分が考えているような二重にならなかった場合の対処法について、教えていただきました。
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【お悩み】二重の整形をしたら希望通りにならず…どうしたらいい?
「あるクリニックで二重の整形をしたのですが、希望の通りの二重になりませんでした。二重の幅が左右で違うのが気になります。同じクリニックにまた行くのもあまり気が進まないし、どうしたらいいでしょうか?」(39歳・主婦)
二重の左右差や二重が浅い、傷跡が残るといったケースも
整形手術の中でも比較的トライしやすい二重術。どんな手術にも多かれ少なかれリスクは伴うものですが、二重術にはどのような失敗例があるのか気になるところです。
「お悩みをご相談いただいたように、一般的に二重幅の左右差が気になるというケースがいちばん多く、二重が浅い、傷跡が残っているなどは比較的多い相談例です。
また、手術には予期せぬことが起こる場合があります。稀ではありますが、出血や感染などの合併症や目の開きが悪くなるということも起こりえます」(呂先生・以下同)
万が一、術後の結果が気に入らなかった場合、どのようなことをして修正するのでしょうか。
「そもそも二重の手術には埋没法と切開法があり、埋没法は特殊な糸を使用して皮膚に数か所糸を固定し埋没させ、瞼板(けんばん:まぶたの外郭の組織)と皮膚を癒着させることで二重のラインを作ります。切開法は希望の二重のラインに沿って上まぶたを切開し、脂肪や筋肉、皮膚の不要な組織を切除し二重まぶたをつくります。
修正する場合、最初に行った手術が埋没法か切開法かによって方法は変わってくるのですが、二重が浅くなっていればもう少し深めに入れたり、傷跡がキレイに縫われてなければ傷跡を目立たなくしたり、目の開きが悪ければよくなるように筋肉をいじったりして、不具合を修正します」
まずは3か月様子を見る それから修正手術の相談を
手術にはダウンタイムがあるため、修正手術の相談をするタイミングがよくわからないという人も多いはずです。では、二重の修正手術はどれくらい経ってから相談するのが良いのでしょうか。
「修正手術を希望する場合、一般的には3か月くらいは様子を見た方が良いと思います。特に切開法は、術後の腫れが落ち着き、傷跡がよくなり始めたり、赤みが引いたりするまでに、個人差はありますが3か月ほどかかります。
また、傷跡は一度皮膚が硬くなってから柔らかくなるのですが、手術は皮膚が柔らかくなってからの方がしやすいということもあるため、3か月が目安となります。
術後、1週間や1か月ほどですごく心配される方もいるのですが、目の場合、腫れ方にも左右差があるケースが珍しくありません。時間とともに落ち着いてくることが多いので、医師にダウンタイムがどれくらいあるのかを聞き、心配しすぎないことも大切です。それでも気になる場合は、一度、経過を見てもらうと良いでしょう」