
暮らしのプロが実際に使ってみて「これ買ってよかった!」と実感した便利グッズと、暮らしに役立つテクニックを教えてもらうこの企画。今回は、家事マイスター(R)として活動する梶野智絵さんが実践する、「ミニ珪藻土」を活用した、乾物などをカビから守るワザを教えてもらいました。
100均でも売っている「ミニ珪藻土」が湿気取りに大活躍
高温多湿な夏は、食品を湿気やカビから守る対策も大切。そこで、梶野さんがおすすめするのは、「ミニ珪藻土」だそうです。珪藻土といえば、バスマットが人気ですが、ダイソーなどの100円ショップ(以下100均)には、スティック状やリング状などのタイプが売られています。こちらが湿気取りに役立つと梶野さんは言います。
「珪藻土は、素早く水分を吸収するのに優れています。なので、バスマットのイメージが強いですが、実は食品の湿気取りにも役立ちます。しかも繰り返し使えるのがうれしいところ。100円ショップで購入できるので、気軽に導入できます」(梶野さん・以下同)
乾物や粉物を湿気から守りさらさら状態をキープ
梶野さんはこの珪藻土を食品の保存の際に、湿気から守る目的で使っているそうです。


「塩や粉末調味料など、湿気で固まってしまった経験はありませんか? そんなプチストレスから守るのに役立ちます。私は、小麦粉や片栗粉などの粉ものや、乾物、茶葉などを保存する容器に一緒に入れて使っています。ただ一緒に入れて保存するだけなのでお手軽。
粉末調味料などは湿気で固まってしまうと使い物にならなかったりしますが、ミニ珪藻土を入れておくだけで、さらさらの扱いやすい状態をキープできます。ただし、砂糖は乾燥させ過ぎると固まる原因になるので、不向きかもしれません」
吸湿性が鈍ってきたらドライヤーで乾燥を!
梶野さんは繰り返し使える点も気に入っていますが、たまにメンテナンスが必要だそうです。
「繰り返し使えるので、100円ショップで購入するとコスパよし。ただし、たまにメンテナンスが必要です。なんとなく吸湿性が鈍ってきたなと感じたら、ミニ珪藻土を取り出して、ドライヤーの温風を当てて乾燥させます。こうすることで、吸湿性が復活。本当にエンドレスで使い続けることができます」
粉洗剤や靴箱の湿気対策にも使用
この要領で、食品以外にも使っているそうです。

「使い方は粉物の調味料などと同じで、粉洗剤の保管にも使っています。このサイズだとさまざまなところで使えるので、クローゼットに入れておいてもいいですし、靴箱に入れてシューズドライとしても便利です」
◆教えてくれたのは:家事マイスター(R)・梶野智絵さん

整理収納アドバイザー1級、遺品整理士地区統括会員、終活カウンセラー1級。小学2年生から病弱な母に代わって家事を手掛けてきた家事歴60年、主婦歴40年の家事のスペシャリスト。掃除、整理、時短調理、節約、終活など、家事のアドバイスや暮らし方の知恵袋情報を、家事が苦手な人などに、セミナーやTVなどで発信。
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