
天皇皇后両陛下は9月、第42回「全国豊かな海づくり大会」に出席されるため、北海道を訪問されます。雅子さまは同大会に出席される際、毎年、海を意識したファッションをお召しになっています。今回は、雅子さまのお心遣いが感じられる海づくり大会でのファッションを振り返ります。
海をネイビーブルー、波を白で連想させるパンツスーツコーデ
2019年9月7日、第39回の「全国豊かな海づくり大会」にご出席するため、秋田県を訪問された天皇皇后両陛下。秋田市の動物愛護センターを訪問し、秋田犬を撫でられました。

雅子さまは「海づくり大会」にふさわしく、ブルーは海を、白は波を表現されたパンツスーツをお召しになっていました。ジャケットの白のパイピングがフェイスラインをキュッと引き締め、凛とした印象を与えています。濃いめのブルーやネイビーは、知的さを感じさせ、まとうだけで凛として見えます。

また、ネイビーのバッグや、よくお召しになっているネイビーと白のツートーンカラーのヒールも、ジャケットと同じく、海を連想させます。



フリルが華やかなアンサンブル姿でレセプションに
動物愛護センターを訪問後、レセプションに出席されるため、フォーマルなスタイルに着替えられた両陛下。雅子さまは、華やかな席にふさわしく、フリルに縁取られたオフホワイトのアンサンブルをお召しになりました。こちらも、前裾や袖口のフリルが白い波を連想させるデザインです。そして、さりげなく手にされた手袋がフォーマル感を演出しています。






水色×白の涼しげなマリンルックにパールのイヤリングを合わせてさらにマリン感を
翌日の9月8日、両陛下は「海づくり大会」の式典に出席されました。サクラマスの稚魚などを県内の漁業関係者に手渡すセレモニーが行われました。

この日もトリミングがアクセントのジャケットを選ばれた雅子さま。水色と白のマリンルック調のスーツがさわやか。9月でもまだ暑さの残る時期なら、マリンルックは涼しげで軽やかな印象を与えます。また、パールのアクセサリーがよりマリン感を強調しています。





鮮やかなロイヤルブルーでさわやかに 陛下とさりげなくリンクコーデ
コロナ禍の2021年10月、第40回「全国豊かな海づくり大会」にオンラインにて出席された両陛下。雅子さまは、ロイヤルブルーが鮮やかなセットアップをお召しになりました。








陛下はネクタイにブルーを選ばれ、雅子さまのスーツとリンクコーデになっていました。2019年の同大会の際にも、水色のネクタイをお召しになり、おふたり揃って海のカラーであるブルーを取り入れて出席されていました。
ブルーのスーツにパールアクセで清楚なツートーンコーデ
翌年の兵庫県ご訪問の際にも“ブルー”をご披露。両陛下は2022年11月12日、兵庫県神戸市にある理化学研究所計算科学研究センターでスーパーコンピューター「富岳」を視察されました。

雅子さまは、明るく清楚な水色のセットアップをお召しになっていました。ジャケットの襟元やカフス部分がサテン生地のような光沢のある素材なので淡いトーンですが、ぼやけずにメリハリのある印象になっています。澄んだ青い海のような色合いは、陛下のネクタイとリンクしています。

また、バッグも白と水色のバイカラーで、マスク、パールのアクセサリーの白と合わせた、完璧なツートーンコーディネートでした。







→皇后雅子さま、愛子さまとのブルーグレーのリンクコーデはコチラ
24年前から愛用の一着にリボンの帽子を合わせたツートーンコーデ
神戸空港に到着した翌日、第41回「全国豊かな海づくり大会」に出席された両陛下。稚魚などを漁業関係者に手渡され、明石港の護岸から漁船によるパレードをご観覧。その後、マダイとヒラメの稚魚を放流されました。





この日、雅子さまがお召しになった、胸元のカットが印象的なロイヤルブルーのセットアップは、これまでも何度も着用されてきたお気に入りの1着で、24年前の1996年10月に開催された「全国育樹祭」と、1998年3月にスペイン・フェリペ皇太子(当時)お出迎えの際にお召しになっています。




昨年の雅子さまは、スーツと同色のロイヤルブルーのリボンがあしらわれた白い帽子をかぶられていました。よく見ると、帽子のリボンは波のようにウェーブしていて、「海づくり大会」にぴったりのデザインです。この日も前日と同様に、パールのアクセサリーを合わせ、2日連続で見事なツートーンコーデとなりました。





