で、『一生太らない魔法の食欲鎮静術』(クロスメディア・パブリッシング)という本で目覚めた私のダイエット法をおさらいすると、味覚中枢が集まっている舌先に食べ物をのせて、前歯で噛んで噛んで、口に入れたものの正体がなくなってから飲み込むというもの。おなかいっぱいの「満腹」ではなく、ああ、おいしかったと「満足」するから、腹八分目が実行できると、こういう理屈なの。
最初に私がびっくりしたのは、舌先に食べ物をのせたときに感じる味の濃さ。だから噛むことが苦痛どころか、「美味しいわ~。ああ、美味しい。悪魔的に美味しい~」といちいちうっとりして目を閉じちゃう。ご飯もご飯の甘さを舌で感じているうち、お茶碗に半膳で「ああ、食べたな~」と、私のお腹ではなくて、脳から言うんだわ。ああ、これが“瞑想”ってやつか。