口にするのをやめたい7つのもの
果物や生野菜を中心とした体に負担をかけない食事をすることに加え、「体を傷つけるもの」をやめることも大切だと宮島さんは言います。具体的に宮島さんがやめたほうがいいと話すのは次の7つのもの。
・タバコ
・アルコール
・コーヒー、紅茶などのカフェイン飲料
・薬
・過剰なたんぱく質、赤身の肉類
・過剰な塩分
・加工食品と砂糖
「中でも気をつけたいのはタバコです。タバコにはニコチンやタール、ベンゼンなど300もの毒物が含まれています。喫煙はこうした毒物を体内に入れるに等しい行為で、自分の体を毒にさらしているようなものです」
いくら果物や生野菜中心の食生活をしていても、体を傷つけるものをとっていては、健康を維持することはできません。7つのものすべてを急にやめるのは難しいかもしれませんが、少しでも「やめてみようかな」と心が動くものがあれば、思い切って挑戦してみましょう
「2週間頑張ってみれば、体調にすばらしい変化があらわれるようになります。体調の変化は、やがて心にも変化を呼び起こすことになります。続けてみれば、2週間はあっという間です。そのとき、あなたの体は毒を出すことに成功し、心にもよい影響が出ているはずです」
午後8時以降食事をしないこと、バランスよく食べようとしないこと、体を傷つける7つのものをやめること。体に負担をかけない食事を無理なく行うことが、健康を維持していくコツといえそうです。
◆教えてくれたのは:精神科医・宮島賢也さん
みやじま・けんや。精神科医・産業医。防衛医科大学校卒業。研修中、うつ病の診断を受ける。自身が7年間抗うつ剤を服用した経験から「薬でうつは治らない」と考え、食生活と考え方、生き方を変え、うつ病を克服。その経験を踏まえ、患者が自ら悩みに気づき、それを解決する手伝いをする方向へと転換。うつの予防と改善へ導き、人間関係を楽にする「メンタルセラピー」を考案する。著書に『メンタルは食事が9割』(アスコム)など。