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《ベージュはNG!》冬のマストアイテム「あったかインナー」どう選ぶ?色や形など着こなし方のコツをスタイリストがアドバイス

黒いインナーを着た女性の上半身
冬のマストアイテムのあったかインナーは、どんな形と色を選べばおばさん感なく着られるか(Ph/イメージマート)
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冬のマストアイテムといえばあったかインナー。吸湿発熱性などの機能性があり、デザインも豊富にそろっていますが、「何色を選んだらいいの?」「どんな形を選んだらいいの?」と迷っている人も多いかもしれません。そこで、失敗しないあったかインナー選びのコツをパーソナルスタイリストの杉山律子さんにうかがいました。

冬のあったかインナーは色や首元のデザイン、袖の長さをチェック

寒い季節に重宝するあったかインナーですが、長袖シャツのほかキャミソールやタンクトップなどの形だけでなく、首元のデザインもUネックやVネック、胸元が大きく開いているものなどさまざま。どれを選ぶのが正解?

黒いインナーを着た女性の上半身
首元が広く開いたバレエネックの7部袖なら安心(Ph/イメージマート)
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「冬に欠かせないあったかインナーは、首元からのぞかせないというのが基本。ボートネックなどのトップスからチラッと見えてしまうととても残念な印象になってしまうので、バレエネックなど首元が広く開いているものがおすすめです。

また、袖も十分袖だと手首から見えてしまうこともあるので、七分か八分袖の少し短めを選びましょう。長袖トップスは手首をちょっとたくし上げたりするほうがファッション的には抜け感が出るので、おしゃれな着こなしにも重宝します」(杉山さん・以下同)

色は下着っぽくないグレーがベター

インナーで難しいのが、色選び。ベージュはちょっと下着っぽいし、黒は白いトップスから透けて見えてしまうのが難点です。

グレーのトップスと白いスカートと黒いブーツを履いた女性のイメージイラスト
万が一見えても肌着館が薄いグレーで、首元が広く開いた7部袖が優秀(イラスト/飛鳥幸子)
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「確かにベージュだといかにも下着っぽくておばさんっぽいですよね。また白や薄手のニットなどだと黒はもちろんですが、白も意外と透けるので、グレーがちょうどいい色味だと思います。万が一、チラッと見えても下着っぽさもありません。

また、インナーが見えるような目の粗いニットの場合は、ニットと同色のインナーを仕込んだほうが悪目立ちしません。色だけでなく、インナーが半袖だとそれも透けるので気をつけましょう」

首からシャツをのぞかせるときは、キャミソール型のインナーにTシャツを重ねる

大人女性は黒や濃いグレー、ベージュなどを着ると顔がくすむことがあるため、クルーネックのニットの中に白いTシャツを仕込んで、首回りに1cm程度見せる着こなしもおすすめですが、その場合のインナーはどうしたらよいのでしょうか。

「首元から白いTシャツをのぞかせたい場合ですが、あったかインナーはキャミソール型のものを選び、首元を見せるためのカットソーや白いTシャツを重ね着するといいですよ。

ニットの首元からチラ見せするTシャツは、見えすぎるとおしゃれになりませんし、襟ぐりのカーブと合わせないと格好悪いので、カーブが合うものを選ぶことが大切です。レディースだけでなく、メンズサイズも視野に入れて、合わせたいトップスとセット化できるものを探しましょう」

素材、作りがしっかりしている無印良品はおすすめ

あったかインナーはファストファッションブランドでも数多く出回っていますが、杉山さんのおすすめは?

「インナーはボトムスにインしていて着用しますが、ブランドによっては丈がちょっと短くて動いているうちに出てきてしまうことがありました。
その点、無印良品はおすすめ。値段はリーズナブルですが素材がよく、カットソーやTシャツの作りもしっかりしていると思います」

1枚仕込むだけで、寒い冬を温かく過ごせるあったかインナーですが、選び方を間違えるとおしゃれが台無しに。杉山さんのアドバイスを参考にして、今年の冬は防寒しながらおしゃれを楽しみましょう!

◆教えてくれたのは:パーソナルスタイリスト・杉山律子さん

パーソナルスタイリストの杉山律子さん
パーソナルスタイリストの杉山律子さん(Ph/黒石あみ)
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一般社団法人スタイリストマスター認定協会代表。映画や広告、音楽業界など幅広い分野でスタイリストとして活躍後、結婚・出産を経て、2016年よりパーソナルスタイリストとして活動開始。ファッション講座やプロ認定講座を開催。顔立ちや体型、に合わせたスタイルの提案に定評がある。新著に『シンプルにはじめる 大人の着こなし入門 プロが教えるセオリー&アイデア』(翔泳社)がある。https://ameblo.jp/stylejiyugaoka719

取材・文/青山貴子

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