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《6月にイギリスへ公式訪問》皇室と英王室の深い“絆” 天皇陛下「雅子とともにイギリスの地を再び」特別な時間を過ごされた留学時代、エリザベス女王の国葬に異例の参列

チャールズ国王(当時は皇太子)が即位のお祝いに駆けつけた(2019年10月22日、Ph/宮内庁提供)
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天皇皇后両陛下が2024年6月下旬にイギリスへ国賓として訪問されることが明らかになった。エリザベス女王(享年96)が、2020年春に両陛下を招待していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期に。天皇皇后が国賓としてイギリスを訪問するのは、1998年の上皇ご夫妻以来となる。これまでさまざまな形で交流を続けてきた日本の皇室とイギリス王室。その親交を振り返る。

特別な時間を過ごされた留学時代「寮の部屋ごと、記念に持って帰りたい心境」

天皇陛下は1983年に、雅子さまは外務省に務められていた1988年に、オックスフォード大学に留学されている。天皇陛下はイギリスへ留学中、エリザベス女王から茶会に招待されたほか、スコットランドのバルモラル城にも招かれ、バーベキューを楽しまれるなど、家族の一員のように過ごされたという。

オックスフォード大学へ2年間の留学をされていた雅子さま(Ph/宮内庁提供)
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イギリスの街を自転車で走られる天皇陛下とご学友
1983年6月~1985年6月、英・オックスフォード大学ご留学(Ph/宮内庁提供)
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2023年4月に復刊された、天皇陛下が執筆したイギリス留学記『テムズとともに』で、新たにあとがきを寄せられ、こう綴られている。

《遠くない将来、同じオックスフォード大学で学んだ雅子とともに、イギリスの地を再び訪れることができることを願っている》

留学を終えた後、「寮の部屋ごと、記念に持って帰りたい心境です」と述べられるほどイギリスが、天皇陛下にとって特別な地であることがうかがえる。

エリザベス女王の国葬に異例の参列

2001年5月、天皇陛下(当時は皇太子)は英国の招待により、日本文化を紹介する「Japan2001」のオープニング開幕行事にご出席するためイギリスを訪問されている。天皇陛下は、ウィンザー城に滞在され、夕食を共にしたり、城の中にある図書室を案内してもらったりするなど、交流を深められた。

ウィンザー城にある図書館で、エリザベス女王から説明を受けられた(2001年5月19日、Ph/AFLO)
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エリザベス女王が亡くなった翌日、2022年9月9日、陛下のお気持ちが公開された。

「我が国との関係においても、女王陛下は両国の関係を常に温かく見守ってくださり、英王室と皇室の関係にも御心を寄せてくださいました。私の英国留学や英国訪問に際しても、様々な機会に温かく接していただき、幾多の御配慮をいただいたことに重ねて深く感謝したいと思います。

また、女王陛下から、私の即位後初めての外国訪問として、私と皇后を英国に御招待いただいたことについて、そのお気持ちに皇后とともに心から感謝しております」

2022年9月19日にウェストミンスター寺院で行われたエリザベス女王の国葬に参列された天皇皇后両陛下。天皇が外国の葬儀に参列することは皇室の慣例からして異例のことで、海外のメディアでも、両陛下が女王の葬式に出席されたことが取り上げられた。

96歳で死去した英国のエリザベス女王の国葬に参列する天皇皇后両陛下
国葬へ向かわれる天皇皇后両陛下 (現地時間2022年9月19日、Ph/GettyImages)
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96歳で死去した英国のエリザベス女王の国葬に参列するためロンドンに到着の天皇皇后両陛下
ロンドン市内のホテルに到着された天皇皇后両陛下(現地時間2022年9月18日、Ph/代表撮影・共同)
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96歳で死去した英国のエリザベス女王の国葬に参列するためホテルを出られる天皇皇后両陛下
ロンドン市内の宿泊先のホテルをご出発の天皇皇后両陛下(現地時間2022年9月19日、Ph/GettyImages)
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96歳で死去した英国のエリザベス女王の国葬に参列する天皇皇后両陛下
天皇が外国の葬儀に参列することは皇室の慣例からして異例のこと(現地時間2022年9月19日、Ph/GettyImages)
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雅子さまはエリザベス女王とお会いになったことはない。しかし、おふたりの間には、すでに絆があったことがうかがえるエピソードがある。

愛子さまが誕生される前、体調に関する報道がされていた中、女王から雅子さまへ「しばらくこちらで暮らしてはいかがですか」と、イギリスでの生活をすすめる手紙が届いたと報じられた。

女王との対面は叶わなかったが、国葬で感謝の気持ちを伝えられただろう。

2001年12月、愛子さまご誕生の1週間後、愛子さまを大事そうに抱きかかえられ宮内庁病院を退院される雅子さまと天皇陛下
愛子さまが誕生される前、女王からの手紙が届いたという報道も(2001年12月8日、Ph/JMPA)
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がん治療中のチャールズ国王 陛下とは40年以上の付き合い

2024年2月にがんと診断されたことを発表したチャールズ国王が、同年4月に公務に復帰することが発表された。天皇陛下とチャールズ国王は40年以上の交流を続けており、その仲の良さは、会見でのお言葉からも垣間見える。

1993年の誕生日の会見で、チャールズ国王の名前を出し、ユーモアなコメントをされている。

「昨年の誕生日会見では、チャールズ皇太子殿下と晩婚の金メダルを争うかもしれないと言われましたけれども<中略>独身生活もあとわずかですが、今どのような感慨をお持ちですか」と記者から問われ、こう答えられた。

「確かに、今おっしゃったように独身時代の長さという点に関していえば、チャールズ皇太子殿下を上回って、言って見れば金メダルに輝くということになったわけですけれども、今、思い返してみても私自身として非常に充実して、そして楽しく、そして有意義な独身生活を送ることができたというふうに思っております」

婚約会見を終えて笑顔でお話される天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま
結婚前に「チャールズ皇太子殿下と晩婚の金メダルを争うかもしれない」とユーモアなお言葉を述べられた天皇陛下(1993年1月19日、Ph/JMPA)
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チャールズ国王は過去に5回、来日しており、1986年には、ダイアナ妃(当時)と共に来日し、天皇陛下(当時は浩宮さま)が出迎えられ、京都の修学院離宮を案内された。

天皇陛下自ら案内された(1986年5月9日、Ph/GettyImages)
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また、チャールズ国王(当時は皇太子)は、2019年10月22日に行われた「即位礼正殿の儀」にも参列している。

今年の3月にウィリアム皇太子の妻、キャサリン皇太子妃もがんであることを公表している。大変な時期だからこそ、親交が深いイギリスへ訪問され、女王から温かい対応を受けたように、おふたりも励ましのお気持ちを示されるだろう。

がんであることを公表したキャサリン皇太子妃(Ph/ウィリアム皇太子夫妻公式YouTubeチャンネル)
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ニュージーランドご訪問では先住民族・マオリの民族衣装をお召しに(2002年12月13日、Ph/JMPA)
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2023年はおよそ20年ぶりの海外公式訪問となるインドネシアへ訪問された天皇皇后両陛下。即位後、海外との関係を深めてこられています。、これまで訪問され、親交を深められてきた海外の王室との交流秘話を紹介します。

ご成婚後、初めての海外訪問は中東 オマーン国王から馬のプレゼント

天皇皇后両陛下がご成婚後、初めて海外に訪問されたのは1994年のサウジアラビア、オマーン、カタール、バーレーンの中東4か国でした。翌年の1995年1月にはクウェート、アラブ首長国連邦、ヨルダンの中東3か国を訪問されています。

サウジアラビアのリヤド郊外にある赤い砂漠を散策された(1994年11月9日、Ph/宮内庁提供)時事通信社代表撮影]
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オマーンご滞在中に、国王からアハージージュという名前のアラブ馬を贈られました。

オマーンを訪問された際にはアラブ馬をご覧になった(1994年11月、Ph/時事通信社代表撮影)
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アハージージュが産んだ小馬は豊歓(とよよし)と名付けられ、愛子さまが幼い頃から何度も乗り、親しんだ愛馬となりました。

別れを告げるためアハージージュの子、豊歓に会った愛子さま(2021年5月6日、Ph/JMPA)
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2021年の12月に豊歓が亡くなりましたが、天皇ご一家が2023年4月に栃木県高根沢町の御料牧場に滞在された際、豊歓のお墓に花とにんじんを供えられたそうです。オマーンから贈られたアラブ馬は、およそ30年近くもの間、友好のシンボルとして天皇ご一家から愛されていました。

4月5日、およそ4年ぶりとなるご静養のため、栃木県高根沢町の御料牧場に到着された天皇皇后両陛下と愛子さま
豊歓のお墓参りをされた天皇ご一家(2023年4月5日、Ph/JMPA)
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リラックスされているご様子(2023年4月5日、Ph/JMPA)
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散策されるご一家(2023年4月5日、Ph/JMPA)
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愛子さまのパンツはスリット入り(2023年4月5日、Ph/JMPA)
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散策されるご一家(2023年4月5日、Ph/JMPA)
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→天皇皇后両陛下、「夫婦円満の秘訣」はコチラ

ベルギー・フィリップ国王の結婚式に参列 2002年にはW杯をご鑑賞も

1999年12月には、フィリップ国王(当時は皇太子)の結婚式に参列するため、天皇皇后両陛下はベルギーを訪ねられます。

フィリップ国王の結婚式に参列された天皇皇后両陛下 (1999年12月4日、Ph/JMPA)
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フィリップ国王とマチルド王妃の結婚式のためベルギーを訪問された(1999年12月4日、Ph/JMPA)
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雅子さまは全身ブルーコーデで出席された(1999年12月4日、Ph/JMPA)
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結婚式は首都のブリュッセルにあるサン・ミッシェル大聖堂で行われ、各国から1200人以上の人が参列しました。

パールのアクセサリーでさらに華やかな雰囲気に(1999年12月4日、Ph/JMPA)
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翌年の2000年9月には、フィリップ国王夫妻が来日し、両陛下が葛西臨海水族園を案内されました。その後も皇室とベルギー王室との交流は続き、2002年6月4日には、フィリップ国王ご夫妻とともにW杯の日本対ベルギー戦を観戦されました。

埼玉県さいたま市・埼玉スタジアムにてW杯を観戦された(2002年6月4日)
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ベルギーの国王夫妻と日本vsベルギー戦をご観戦に(2002年6月4日)
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ベージュのジャケット姿で観戦された雅子さま(2002年6月4日)
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雅子さまとマチルド王妃。おふたりともジャケット姿でご観戦(2002年6月4日)
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2002年には、国際親善のためニュージーランド、オーストラリアを訪問された天皇皇后両陛下。

ニュージーランドに到着された天皇皇后両陛下。歓迎式典が行われた(2002年12月12日、Ph/JMPA)
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地元の子供たちと交流された雅子さま(2002年12月12日、Ph/JMPA)
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「ニュージーランド国立博物館テ・パパ・トンガレワ」を訪問された天皇皇后両陛下(2002年12月13日、Ph/JMPA)
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雅子さまがまとわれた民族衣装は木の皮で作られたケープ(2002年12月13日、Ph/JMPA)
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現地の人とマオリの挨拶を交わされた雅子さま(2002年12月13日、Ph/JMPA)
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おふたりとも白いジャケットをお召しに(2002年12月15日、Ph/JMPA)
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世界遺産「フィヨルドランド国立公園」を訪れられたおふたり(2002年12月15日、Ph/JMPA)
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フィヨルドの絶景を楽しみにされていたという雅子さま(2002年12月15日、Ph/JMPA)
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「フィヨルドランド国立公園」の中にあるミルフォード・サウンドへ(2002年12月15日、Ph/JMPA)
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野鳥を撮影される天皇皇后両陛下(2002年12月15日、Ph/JMPA)
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オーストラリアで歓迎された雅子さま(2002年12月17日、Ph/JMPA)
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シドニーにある「タロンガ動物園」を訪問された天皇皇后両陛下(2002年12月17日、Ph/JMPA)
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シドニーの動物園でワラビーと触れ合われた天皇皇后両陛下(2002年12月17日、Ph/JMPA)
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ウォンバットを抱き抱えている雅子さま(2002年12月17日、Ph/JMPA)
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コアラやウォンバットなど有袋類をご見学(2002年12月17日、Ph/JMPA)
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報道陣の質問に英語で答えられたおふたり(2002年12月17日、Ph/JMPA)
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小児病院を訪問された雅子さま(2002年12月17日、Ph/JMPA)
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小児病院で、女の子から折り鶴のプレゼントを受け取られた雅子さま(2002年12月17日、Ph/JMPA)
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子供たちを抱きしめられた雅子さま(2002年12月17日、Ph/JMPA)
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小児病院を訪問され、子供たちと交流された。愛子さまのお写真を見せられるシーンも(2002年12月17日、Ph/JMPA)
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オーストラリア戦争記念館を訪問された雅子さま(2002年12月18日、Ph/JMPA)
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オーストラリア戦争記念館では、無名戦士の墓に花を供えられた(2002年12月18日、Ph/JMPA)
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この訪問の翌年、2003年7月に、雅子さまは体調を崩され「適応障害」と宮内庁から発表されました。その後は天皇陛下がお一人で外国への親善訪問に臨まれる時期が続きました。

→皇后雅子さま、麗しきウエディングドレス姿はコチラ

女王からやさしさ溢れるご招待 ご一家でオランダへ

2006年にオランダ王室から、天皇ご一家への招待があり、オランダを訪問されました。雅子さまの療養もかねたご滞在でした。

親密な交流を続けらている天皇皇后両陛下とオランダ王室(2006年8月18日、Ph/JMPA)
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2006年8月、天皇陛下(当時は皇太子)、愛子さまとともに2週間、ご静養のためオランダを訪れた雅子さま
愛子さまにとっては、初めての海外となったオランダご訪問(2006年8月18日、Ph/JMPA)
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訪問された翌年の2007年に開かれた天皇陛下のお誕生日の会見で、こう述べられました。

2006年8月、天皇陛下(当時は皇太子)、愛子さまとともに2週間、ご静養のためオランダを訪れた雅子さま
雅子さまとマクシマ妃(現王妃)は淡色のパンツスーツというリンクコーデに(2006年8月18日、Ph/JMPA)
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2006年8月、天皇陛下(当時は皇太子)、愛子さまとともに2週間、ご静養のためオランダを訪れた雅子さま
ご一家でオランダご訪問。アイスブルーのワンピースがかわいらしい愛子さまと全身ホワイトで統一された雅子さま(2006年8月18日、Ph/JMPA)
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2006年の夏、家族とともにオランダで静養された雅子さま(2006年8月18日、Ph/JMPA)
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2006年8月、オランダのベアトリクス女王からの誘いで、オランダでご静養された際の愛子さまとオランダ王室の子どもたち
子供たちもアイスブルーの洋服でおそろいに(2006年8月18日、Ph/JMPA)
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2006年8月、オランダのベアトリクス女王からの誘いで、オランダでご静養された際の天皇皇后両陛下と愛子さまとオランダ王室の方々
雅子さまも愛子さまも滞在を笑顔で楽しまれた(2006年8月18日、Ph/JMPA)
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子供たちに目を細める両陛下(2006年8月18日、Ph/JMPA)
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「オランダ行きは、私たちにとって、オランダ王室の方々と交流でき、また、有意義な体験でした。また、雅子の治療にとっても有益であったと思いますし、愛子にとっても様々な新しい経験をすることができ、良かったと思っています」

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雅子さまの体調を配慮したオランダ王室 11年ぶりに外国への公式訪問

オランダでの休養から7年後の2013年4月30日、オランダ国王の即位式へ出席された天皇皇后両陛下。マキシマ王妃が直接、電話で雅子さまを招待されたと報道されました。雅子さまの体調へのオランダ側の配慮もあり、お二人そろっての出席が実現し、雅子さまにとっては11年ぶりの外国への公式訪問となりました。

2013年4月28日に東京を出発した天皇皇后両陛下が、日本時間29日未明、オランダのスキポール空港に到着
2013年4月28日に東京を出発したご夫妻が、日本時間29日未明、オランダのスキポール空港に到着(2013年4月29日、Ph/代表撮影)
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天皇陛下はこの年の記者会見で「かなり長いこと外国を公式に訪れていなかった雅子にとっては、大きな決断であり、大きな一歩でしたが、この行事に臨むことが、新たな一歩を踏み出す一つの契機になるのではないかと思い、お医者様とも相談の上で決まりました」と話されています。

2013年4月、国王の即位式に合わせて、オランダをご訪問の天皇皇后両陛下
夫婦水入らずでの外国訪問は実に11年ぶり(2013年4月30日、Ph/代表撮影)
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2013年4月、国王の即位式に合わせて、オランダをご訪問の天皇皇后両陛下
オランダをご訪問。雅子さまの右胸には美智子さまから受け継がれたブローチが添えられていた(2013年4月30日、Ph/代表撮影)
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雅子さまのご体調を気遣われてきたオランダの王室。天皇皇后両陛下が揃って海外へ再び訪問するきっかけを作った恩人といえます。

→皇后雅子さま、ご静養ファッションはコチラ

トンガの王室&国民から温かく迎えられ戴冠式に参列

2015年7月にトンガ王国のトゥポウ6世国王の戴冠式に参列されるため、即位後に初めての外国への公式訪問をされた天皇皇后両陛下。フリーウェズリアン・センテナリー教会で行われた戴冠式では、トンガの王族と共に最前列の席で見守られました。

トゥポウ6世国王の戴冠式にご出席するため、トンガ王国を訪問(2015年7月4日、撮影/JMPA)
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トンガの王族と共に最前列で見守られた(2015年7月4日、撮影/JMPA)
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トンガのご訪問を終えたあと、両陛下のご感想が公開されました。

「トンガ国訪問中には、国王王妃両陛下を始めとする王室の皆様方、ポヒヴァ首相を始めとする政府関係者の方々に心のこもったおもてなしをいただいたことに深く感謝しております。トゥポウトア・ウルカララ皇太子同妃両殿下には、空港にお出迎え、お見送りいただくなど、温かいお心遣いをいただき、戴冠式昼食会の席上などで親しくお話しすることができ、大変うれしく思いました」

即位後初めての公式訪問はトンガ王国(2015年7月4日、撮影/JMPA)
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「今回の戴冠式にあたり、トンガ国は祝賀一色であり、国王陛下への国民の温かい祝福の気持ちを感じました。こうした中でトンガ王室やトンガ国民の皆様に温かく迎えていただいたことを心からありがたく思いました」

2年2か月ぶりの海外公務(2015年7月4日、撮影/JMPA)
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「これからも我が国とトンガ国との関係が深まり、両国国民の友情と交流の絆が更に強まればと願っています。私たちも、両国の親善、友好のために少しでもお役に立てれば幸いです」

トンガでは温かく迎えられたという天皇皇后両陛下(2015年7月4日、撮影/JMPA)
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2019年10月22日に行われた即位礼正殿の儀には、海外からは191か国・機関が参列し、トゥポウ6世国王夫妻も来日されました。

ベルギーのフィリップ国王夫妻も、オランダのウィレムアレクサンダー国王夫妻も、即位のお祝いに駆けつけました。

約5年ぶりの再会を喜ばれた天皇皇后両陛下(2019年10月22日、Ph/宮内庁提供)
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即位前、そして即位後も国王や大統領など数多くの要人との関係を深められてきた天皇皇后両陛下。これからもインドネシア、イギリスと続き、世界との交流を大切にされることでしょう。

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