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《活動終了まで残り10か月》二宮和也、嵐ラストライブに向けて松本潤との“雪解け” 「すごく嬉しかった」自著で綴った本音

俳優の二宮和也
松本潤とのすれ違いが囁かれた二宮和也
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「国民的グループ」に、終わりの時が近づいている。4年以上の活動休止期間を経て実現した再稼働の陰には、一度はすれ違いが囁かれた二宮和也(42才)と松本潤(41才)の関係の変化があった。

「(何をやっているか)わからないからね、この人が。どこにいるか、いちばんわからない」

7月16日放送の『ニノなのに』(TBS系)で、MCの二宮和也がそう言及したのは、この日約3年半ぶりにテレビ番組での共演を果たした松本潤だ。2020年末をもって嵐が活動を一時休止し、メンバーが個人での活躍の場を広げているからこその、まるで“没交渉”にもとれた二宮のその言葉。しかし真意は、自身の活動にまい進する松本への「賛辞」だった──。

嵐は今年5月、来春のツアー開催に向けた再始動を発表した。そのラストライブをもって、グループの活動を終了、事実上解散する。ツアーに向けて、冒頭の番組で二宮は「マジで言えることがない。言えないとかじゃなくて、言えることがない」と、白紙状態であることを匂わせていた。

「実際には、ある程度ツアー日程は固まっています。セットリストはまだですが、デビュー曲である『A・RA・SHI』をライブの重要なタイミングで歌唱することだけは決まっているそうです。活動休止中もずっと待ってくれていたファンのために、ライブ配信も含め、かなりの人数を動員できるツアーになるようです」(芸能関係者)

2020年末にグループとしての活動が止まると同時に、大野智(44才)が活動休止。その後、二宮は2023年10月に所属事務所から独立した。別々の道を歩む松本、相葉雅紀(42才)、櫻井翔(43才)の5人をつなぎ留めたのが、2024年4月に設立した「株式会社嵐」だった。

「“最後は5人でライブをやる”というのは、いつもメンバーの頭の片隅に約束として共有されていました」(前出・芸能関係者)

嵐解散後はアイドル活動の“封印”を明言している松本(2024年12月)(2024年12月)
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“解散”までのカウントダウンの中で、7月期のドラマはまさに「嵐祭り」だ。松本は『19番目のカルテ』(TBS系)、相葉は『大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜』(テレビ朝日系)、櫻井は“占拠シリーズ”の第3弾である『放送局占拠』(日本テレビ系)で主演を務め、画面を賑わせている。

「個々の活動とはいえ、嵐としてのラストスパートかのようにパワー全開です。相葉さんの『大追跡』は、すでにシリーズ化含みで動いていると聞いています」(テレビ局関係者)

二宮も俳優として円熟期を迎えている。主演映画『8番出口』(8月29日公開)は「第78回カンヌ国際映画祭」に招待され、上映後には2300人総立ちの拍手と大歓声のスタンディングオベーションが、8分間巻き起こった。

個人としての活動に重点を置いているように見える二宮だが、「嵐の有終の美」への思いは、メンバーの中でもひときわ強い。6月に発売された著書『独断と偏見』(集英社)には、その気持ちが透けて見える。

「事務所退所について《ちゃんと終わりたかった》《まだつきあっている段階で、終わりかけのときに新しい人が見つかっているみたいな状態は嫌だった》と独特な表現で綴っています。

実は二宮さんは、退所を伝えてからわずか10日で辞めているのですが、個人事務所を設立(新しい人が見つかっているみたいな状態)する前に辞めたのです。終わるときは、“誰にも失礼のないように”という彼のスタンス、誠実さが表れているようです」(別の芸能関係者)

同書内ではほかにも《「これが遺作となります」っていうのを自分で決めて、ちゃんと用意したい。観ている人にも、そのつもりで観てもらいたい》と終わりの美学を記している。

「嵐としての幕の下ろし方も同じ視点なのだと思います。嵐をどう終わらせるか、いまは、その道筋だけを見ているのでしょう」(前出・別の芸能関係者)

人の喜びが自分の喜びに

ただ、再稼働にはハードルもあった。その1つが、生活の拠点を沖縄・宮古島に移した大野の存在だった。

「大野さんの気持ちが動かなければ、5人で表舞台に立つことはできない。しばらくは活動に後ろ向きだった大野さんでしたが、活動再開の発表に合わせての数年ぶりの“顔見せ”ではアイドル当時の面影に戻していました」(前出・別の芸能関係者)

もう1つが、個別で活動している時間がどんどん長くなっていたことだった。

「特に早くに独立した二宮さんと、嵐を壊したくなかった松本さんとの意見の食い違いは大きかったと聞きました。調整役が相葉さんや櫻井さんだったといいます」(前出・芸能関係者)

2人はこれまでも衝突が取り沙汰されることがあった。2019年11月に、二宮が元フリーアナウンサーの女性と結婚したときだ。

「嵐の20周年ツアー真っ最中のタイミングでの結婚発表に、松本さんが反発し、大野さんとともに祝福コメントを出しませんでした。アイドルとしてファンを悲しませるようなことは絶対にしたくなかった松本さんと、あくまで自分のスタイルを貫く二宮さんとで考えに溝が生まれていたのです」(前出・芸能関係者)

二宮との関係に変化があった
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その一件以来、2人の間には距離があるといわれ続けてきた。だが、数年が経ち、彼らを取り巻く環境も大きく変わったことで、雪解けを迎えていたようだ。二宮は前述の著書で、《最近、自分のことのように喜べたことは?》という質問に、松本の名を挙げ、こう語っている。

《松本潤の独立かな。嬉しかったな、僕は。(中略)自分の腕試しとして立ち位置を知るために独立したっていうことが、なんか僕はすごく嬉しかった》

「一足早く独立し個人事務所を立ち上げた二宮さんは、当初は仕事のオファーも自ら受け、仕事場には自分で運転して向かっていた。文字通り裸一貫で再スタートし、その難しさなども痛感したといいます。意見が食い違うことのあった松本さんが、自分と同じ環境でチャレンジしようとしたことが嬉しかったようです」(前出・芸能関係者)

松本の公式サイトで思想や理念に触れた二宮は、《賛同できる人たちと一緒に何かをつくりたいっていうのは、人の喜びが自分の喜びになるということだよね》と先の著書で述べていた。1人の喜びは“5人の喜び”に──足並みそろった嵐が再び躍動する。

※女性セブン2025年8月14日号

嵐のコンサートの演出を担ってきた松本(2024年12月)
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妻と協力しながら、子供をあやす相葉(2023年11月)
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子供を抱く相葉(2023年11月)
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宮古島で生活する大野の二の腕には鮮やかなタトゥー(2024年10月)
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東京と宮古島を行き来する大野(2024年10月)
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メンバーの中でいち早く独立を決断した二宮(2024年9月)
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ワイルドな印象を醸し出す大野(2024年10月)
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取材に応じる大野智(2024年4月)
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愛車を駆る二宮和也(2023年5月)
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ラフな格好で車から降りる二宮和也(2024年9月)
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