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沖雅也さんのお墓が撤去の危機、墓石に「後日撤去作業を実施いたします」の貼り紙 “おやじ”日景忠男さんは同じ墓に納骨、クラファン画策も厳しい状況は変わらず

沖雅也さんのお墓が撤去の危機にある
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 東京・西麻布にある、慶長3(1598)年創建の古刹・長谷寺。境内は静寂に包まれ、荘厳な墓石が並ぶ墓地のほぼ中央に、1983年に自ら命を絶った俳優・沖雅也さん(享年31)が眠る墓がある。死後40年以上が経過してもファンが墓参りに訪れ、墓前には絶えず仏花が供えられてきた。多くの墓参者が手を合わせた彼の墓が、いま大きな問題に直面している。2月上旬、墓参りに訪れたファンのひとりが神妙な顔つきで語る。

「沖さんのお墓が撤去されるそうなんです。今年に入って『無縁墳墓改葬のお知らせ』という紙が墓石に貼られたのですが、そこに、《後日墓石の撤去作業を実施いたします》と書かれているんです。彼の遺骨はどうなってしまうのか……」

 1968年に16才で日活ニューフェイスに合格し俳優デビューした沖さんは、『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)や『必殺』シリーズ(テレビ朝日系)で存在感を示し、二枚目俳優として人気を博した。

 だが将来を期待されていた1983年6月28日、京王プラザホテル(東京・新宿)の47階のバルコニーから身を投げ自ら人生の幕を閉じた。自殺の原因は謎のままだが、ホテルの部屋に残された遺書には《おやじ 涅槃で まっている》と綴られていた。

「おやじとは、沖さんが当時所属していた事務所の社長で、養子縁組により父親になった日景忠男さん(享年78)を指しています。沖さんを失った日景さんは、自身の髪を切って“息子”の遺骨に添え、日景家の菩提寺である長谷寺に埋葬しました。月命日には墓参りを欠かさず、墓前で対話を続けた。そして2015年に日景さんが亡くなり、沖さんと同じ墓に納骨されたのです」(日景さんの知人)

親子関係にあった日景さん
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 沖さんが遺書に記した「涅槃」とは、悟りの境地を意味する仏教用語だ。2人が眠る墓について、長谷寺の関係者はこう明かす。

「日景家の縁故者と連絡がとれず、無縁仏の状態が長年続いているんです。約7年前から看板を立てて告知されていたのですが、申し出が一向になく、お墓を撤去せざるを得ないとの判断に至ったようです。ファンの間でクラウドファンディングの動きが出ていますが、管理費の滞納が理由ではないようなので、お金が集まっても状況は変わらない。沖さんのお墓を残すにはお金ではなく、縁故者が縁をつないでいくとの意思表示が必要だそうです。

 撤去となればお骨は墓地内のほかの場所に移すか、合同の永代供養の塔に入っていただくことになるとのこと。撤去時期はまだ決まっていませんので、このことが世間に広く知られ、縁故者からの連絡があるといいのですが……」

 衝撃的だった沖さんの死。その墓と遺骨の明日が知れないというのは、あまりに悲しい。

女性セブン202635日号 

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