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由美かおるさん、ポジティブメンタルを形作っている“呼吸法”「私が15才の頃から体形が変わらず、当時と同じ服を着られるのは呼吸法を続けているから」

芸能界の第一線で輝き続ける女優・由美かおるさん
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 3才からバレエを始め、小6で西野バレエ団に入団し、15才のときに『11PM』(読売テレビ)で、歌って踊れる歌手としてデビュー。以降60年にわたって芸能界の第一線で輝き続ける女優の由美かおるさん(75才)だが、時には落ち込んだりネガティブになったりしたこともあったと語る。

「特に映画『同棲時代—今日子と次郎—』(1973年)は私にとって挑戦でした。ヌードシーンもあって、台本をいただいてから1か月ほど出演するかどうか迷いました。でも関係する多くのかたがたが背中を押してくれて引き受けた結果、映画は大ヒットして社会現象に。

 このように大勢の人との出会いが学びになり、物事をよい方向に進めてくれた気がします」(由美さん・以下同)

 多くの人との出会いに加えて、毎日の日課にしている「呼吸法(ブリージング)」がポジティブメンタルを形作っている。

「いくつになっても毎日を気持ちよく過ごせるのは長年続けている呼吸法のおかげ。毎朝、呼吸することで生命の始まりのようなすがすがしい気持ちになって頑張ろうと思えます。メンタルだけでなくスタイル維持にも有効で、私が15才の頃から体形がほぼ変わらず当時と同じ服を着られるのは呼吸法を続けているから。75才になったけど、まだY字バランスはできますよ」

 最近、心を落ち着かせる瞑想などでも呼吸法が注目されるが、由美さんが息を吸い、吐くことの大切さを知ったのは10代でコンサートに励んだ頃だった。

「踊りながら歌ったり、激しいダンスの後にバラードを歌ったりするためには、呼吸を整えて踊ることが何より大事だと気づきました。そこで呼吸法のレッスンを毎朝やるようになったんです」

呼吸法とストレッチを組み合わせたブリージングで心も体も美も整える
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 近年は西野流呼吸法に独自のやり方を組み合わせた「由美コア・ブリージング」のグループレッスンを実践する。座りながら行えるので高齢者にも人気だ。

「おへその下にある丹田(コア)を意識して、地球の中心に届かせるように口から息を吐き、続いて足裏から大地のエネルギーを吸い上げるイメージで鼻から吸う。足裏をしっかり地につけて背筋を伸ばして行うことがポイントです」

 もともと天真爛漫な明るい性格だが、人並みに悲しいことや腹立たしいこともあるという由美さん。気分がダウンしたときも呼吸法が救いになるという。

「時折ガクッと落ち込んだり、新しい歌の歌詞を覚えられずイライラすることがありますが、呼吸をするだけで気持ちが穏やかになってエネルギーがあふれ出てきます。嫌なことがあっても呼吸をすれば“大したことはない”って思える。さらに食欲も出てきて夜はぐっすりと眠ることができ、朝の目覚めも爽やかです」

 息は吐くが、愚痴は吐き出さないこともメンタルヘルスを維持する秘訣だ。

「愚痴を言うこともストレス解消になるでしょうが、私は嫌なことに心をとらわれて時間を消費したくない。時間を有意義に使いたいから、学びになることだけを吸収して愚痴は吐かないよう心がけています」

【プロフィール】
由美かおる(ゆみ・かおる)/1966年『11PM』にて歌手デビューし、1986年『水戸黄門』でレギュラー出演。現在、西野流呼吸法の指導者として全国の企業公共団体で講演・指導にあたる。

※女性セブン2026年5月7・14日号

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