料理・レシピ

爆発ヒット中!「糖質カット33%」炊飯器で炊いたお米の味は?

お米を食べたいけど、糖質を摂ると太ってしまう。でもやっぱりお米が食べたい…。そんな糖質制限ダイエットの強い味方が登場した。大きな反響を呼んでいる糖質カット炊飯器の実力とは―─?

お茶碗に盛り付けた白ごはん
サンコー『糖質カット炊飯器』で炊いたお米
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まずご紹介するのは、この3月に発売されたタイガー魔法瓶の『とらひめ調理器』。同社が開発した、『とらひめ』というこんにゃくなどを加工した米粒状の加工食品を炊く専用調理器だ。

とらひめは、白米と比べると糖質約47%オフ。カロリーを半分に抑えているのに、食物繊維は約8倍もあるという。

こんにゃく米は市場で既に販売されているが、白米と混ぜて炊く必要があった。その点、この調理器はとらひめだけで炊ける。また、通常の白米や玄米も炊くことができる。

『とらひめ』だけではない。“面白くて役に立つ”をスローガンに、ユニークな家電商品を次々生み出してきたサンコーが、2月に販売開始した『糖質カット炊飯器』もスゴイ。

発売開始直後から初回入荷分は完売し、メディアにも多く取り上げられたこともあって、わずか4か月で、累計販売台数は1万台(6月末時点)を突破した。

この炊飯器は、通常の白米を炊くだけで33%も糖質カットできる。特別な操作やキットなども必要なく、価格も2万9800円(税込)とお手頃だ。まさに魔法の炊飯器だが、なぜ大幅に糖質カットできるのか。

その秘密は本体下部に取り付けられたタンクにある。サンコーは、お米を煮るときに糖質が溶け出すことに着目。炊飯時、穴が開いた足付きの釜からタンクに煮汁を排出することで糖分をカットしたという。

その後、煮汁とは別に振り分けた水を使って蒸気で炊き上げていくことで、糖質を抑えながらふっくらとした米を炊くことに成功した。

炊飯器で糖質がカットできるメカニズム
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糖質をカットする炊飯モードしか備えられていないが、玄米も炊けて、魚や野菜などの蒸し器としても使える。

購入者からは、「いつも炊いているお米と遜色ない」「甘さが薄れたぶんさっぱりしているが、こっちの方が好き」といった声が続々と届いているという。

サンコー広報部の﨏晋介さんが話す。

「糖が排出されるぶん、高価な炊飯器で炊いたお米と比べると味は落ちます。しかし、そうして味を追求してきた大手家電メーカーには、この製品は作れないと思います」

リバウンドしてダイエットに何度も失敗した人、メタボが気になるご主人などは、この炊飯器で再チャレンジする価値が大だ。

実際に糖質カット炊飯器を試してみた!

いつも通りお米を炊くだけで、糖質オフのご飯が食べられる、夢のような炊飯器。果たして味や価格はどうなのか? 家電ジャーナリストの戸井田園子さん、ローカーボ料理研究家の藤本なおよさん、本誌おなじみの“オバ記者”こと野原広子さんが、その実力を判定した。

最初に試したのが『とらひめ調理器』(タイガー魔法瓶)。

タイガー魔法瓶の『とらひめ調理器』
47%糖質オフ! タイガー魔法瓶『とらひめ調理器』
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タイガー魔法瓶の低糖質食品『とらひめ』
タイガー魔法瓶の低糖質食品『とらひめ』
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釜に『とらひめ』という米粒状の加工食品1袋(83g)と水を入れて炊飯スタート。77分後、茶碗約2杯分のとらひめが炊き上がった。付属の仕上げ粉をまぶし、混ぜてしばらく保温すると出来上がり。早速3人に試食していただくと―─。

「仕上げ粉を混ぜて30分は置かないと、水っぽくてお米の代用とはいえないわね。炊く時間と合わせて大体100分を目安にすべきでは!?」(野原さん)

「味、食感は、ぷりぷりして弾力のあるこんにゃく米という感じ。噛みごたえがあります」(戸井田さん)

「それに少しの量ですごい満腹感。1日1食をこれに置き換えればダイエット効果は大きいわよ」(野原さん)

「こんにゃく臭が少し気になりますが、ガパオライスなどスパイスが効いたレシピなら気になりません」(藤本さん)

「とらひめ専用ではなく、白米や玄米、雑穀なども炊けるので、炊飯器としても高機能です」(戸井田さん)

言われないと糖質カットされていると気づかない

サンコーの『糖質カット炊飯器』
33%糖質カット! サンコー『糖質カット炊飯器』
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次に試したのは、『糖質カット炊飯器』(サンコー)。

操作は白米を入れた釜に水を入れてボタンを押すだけ。大体35~40分で炊き上がった。さて、3人の評価は―─。

「炊飯器の蓋を開けた瞬間は、普通の白米と変わらないと思いました。ツヤは若干失われている気がしますが、言われないとわからないレベルです」(藤本さん)

「肝心の味はどうかしら。私は、まずくはないけど、粘りやもっちり感が少し足りないと感じたわ。糖質が溶け出しているぶん、甘味も薄くなっているような…」(野原さん)

糖質カット炊飯器で炊いたごはんを実食する女性3人
家電ジャーナリストの戸井田園子さん、ローカーボ料理研究家の藤本なおよさん、オバ記者こと野原広子さんが糖質カット炊飯器で炊いたごはんを実食!
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「蒸すとコシがなくなるので、通常の白米より粒立ちが悪い気はしますね。炊き上がりの硬さを5段階で選べるので、硬めで炊くといいかもしれません。でも、33%糖質をカットしているわりには、お米をしっかり食べている感もあります。ファミレスなどで何も言われずに出てきたら、おそらく気づきません」(戸井田さん)

「夫の肥満対策にもってこいじゃない。こっそりいつものご飯と変えても気づかないわよ」(野原さん)

「蒸し器や温め機能も付いて税込み3万円を切る安さ。この値段でこれだけ機能が付くのはいいですね。全体のサイズが大きく、タンクを洗う手間もありますが、この値段なら許容範囲でしょう」(戸井田さん)

最後に、藤本さんがおすすめレシピを教えてくれた。

「卵かけご飯にすれば、甘さが補われて、まろやかに。その他、親子丼などの丼物との相性もいいですし、お酢を加えてまぐろなどの具を入れて手巻き寿司にすれば、ダイエット中でも罪悪感なく食べられますよ」

※女性セブン2018年8月9日号

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