【創作そうめん】食欲がない夏もつるりと！美肌効果のすだちそうめんなどレシピ4種

一皿で栄養もボリュームもクリアできる料理は、夏の強い味方！　中でも短時間で作れる冷やし麺は、身も心も涼し～くしてくれます。暑さで食欲がない時にもおすすめ、美肌効果の高いすだちを使ったメニューなど、栄養もとれるそうめんレシピをご紹介します！

「夏の暑さが厳しい最近は、お店でも創作冷やし麺を出すところが増えてきています。見た目が華やかで、トッピングやスープのアイディアも豊富なメニューは、家でもマネしたくなるような発見がたくさんあります。温かい麺にはのせられないトマトやきゅうりなどの生野菜がトッピングできるのも、冷たい麺料理のいいところですね」とは、フードジャーナリストのはんつ遠藤さん。

まずは、おいしく食べられるそうめんの締め方からご紹介。

本当においしい、そうめんの締め方

そうめんを流水で粗熱を取る — 流水で粗熱を取る。触ると手の匂いが麺につくので粗熱が取れるまで触らない。

そうめんをこすり洗いして、表面のぬめりと塩分を落とす — こすり洗いして、表面のぬめりと塩分を落とす。麺をざるに押し当てるようにして洗う。

ざるでそうめんの水気を切る — ざるごと氷水につけて、40～50秒大きくかき混ぜながら一気に冷やし、水気を切る。

氷水につけてお皿に盛ったそうめん — 氷水につけて食卓へ、は間違い。麺が伸びて食感が損なわれてしまう。小麦の風味も感じられなくなるのでNG！

アレンジご当地そうめんレシピ

その土地ならではの食材を使ったそうめんは、ごちそう感たっぷり。近い味が簡単に再現できるレシピを、そうめん研究家のソーメン二郎さんが教えてくれました。

「ゆで時間はたった2分、つゆやトッピング、薬味をひと工夫すればアレンジは無限大。そんな白ご飯的な魅力が広まり、今まで家庭料理だったそうめんが外食としても人気になるほど、ブームになっています。氷水で冷た～く締めたそうめんは、オリーブオイルと塩だけで食べてもおいしいですよ」

※材料は特記以外2人分です。
※お店のレシピは本誌のために家庭用にアレンジしたもので実際のメニューとは異なります。
※麺は全て表示通りにゆで、冷水で締めて水気を切ったものを使用。

【滋賀】さばそうめん

お皿に盛ったさばそうめん — 焼きさばで有名な長浜のソウルフードをさば缶で手軽に

《材料》
そうめん…2束（100g）　さばのみそ煮缶…1缶（150g）　めんつゆ（2倍濃縮）…小さじ1　しょうが（せん切り）…1片分　かいわれ菜…1/8パック

《作り方》
【1】さば缶を汁と身に分ける。汁にめんつゆを混ぜ、ゆでたそうめんと和える。
【2】器に【1】の麺を盛りつけ、さばの身としょうが、かいわれ菜をのせる。

【岡山】鯛そうめん

《材料》
そうめん…2束（100g）　お茶漬けの素（わさび味）…2袋　鯛の刺身…8切れ　青じそ（せん切り）…2枚白ごま・わさび・ごま油…各適量

《作り方》
【1】お茶漬けの素を表示通りの分量の湯で溶き、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やしておく。
【2】鯛の刺身にごま油を塗り、魚焼きグリルで軽く焼く。
【3】器にゆでたそうめんと【1】を入れて【2】をのせ、青じそ、白ごま、わさびをのせる。

続いては、お店で出した創作そうめんは700種以上という「壱兆庵」の創作レシピを2種ご紹介。

【徳島】すだちそうめん

「壱兆庵」のすだちそうめん — すだちそうめん（880円）はすだちを皮ごと味わう極上の清涼感

半田そうめんは店主の田中嘉織さんの故郷、徳島の名産品。一般的なそうめんよりも太く、強いコシとツルツルの食感が特徴。レシピではめんつゆを使用したが、お店のだしは、干ししいたけ、昆布、煮干しなどを使い、のど越しのよい麺と合わせて、ごくごく飲みたくなるほど。「地元の青ゆずはそうめんと相性抜群なので、皮ごとすって仕上げに必ず散らします」。

すだちはできるだけ薄くスライスして（店では1mm）、皮も種も麺と一緒に食べると美肌効果あり！

《材料》
そうめん…4束（200g）　すだち…2個　めんつゆ（3倍濃縮）…1/2カップ　青ゆずの皮…適量

《作り方》
【1】すだちはできるだけ薄い輪切りにする。
【2】ゆでたそうめんの表面に【1】を並べる。
【3】水で薄めためんつゆを注ぎ、青ゆずの皮をすって散らす。

トマト煮アラビアータ風そうめん

《材料》
そうめん…4束（200g）　いわしの缶詰（トマト煮）…1缶　パプリカ…1/2個　なす…1/2個　玉ねぎ…1個　カットトマト缶…300g　めんつゆ（3倍濃縮）…大さじ11/2　オリーブオイル…大さじ2　にんにく…2片　唐辛子…2本　塩・こしょう…各少量　パセリ（みじん切り）・青ねぎ（小口切り）…各適量

《作り方》
【1】いわしの缶詰は身とトマトソースに分ける。唐辛子は種を取る。パプリカは細切り、なすは輪切り、玉ねぎはくし形切り、にんにくはみじん切りにする。
【2】フライパンにオリーブオイルと【1】のにんにくを入れて弱火で熱し、にんにくが軽くきつね色になったら【1】の唐辛子を加える。
【3】【1】の玉ねぎ、なす、パプリカを順に加えて炒め合わせ、塩・こしょうで味を調える。
【4】カットトマト（汁ごと）と【1】のトマトソースを加え、7～8分煮込んだらめんつゆ大さじ1/2を加え、火を止めて冷ます。
【5】ゆでたそうめんとめんつゆ大さじ1を絡める。
【6】【5】を器に盛り、【4】をかけて、【1】のいわしの身をのせ、パセリ・青ねぎを散らす。

麺と具をしっかり混ぜるのがおいしい食べ方。野菜の食感と麺が、一緒に楽しめる。麺をめんつゆで和えておくことで、麺にも味がしっかりつき、混ぜても味が薄くならない。