野菜を小分けで買えないスーパーで買い物をすると、使い切れずに持て余してしまう…。そんなときには、野菜の保存方法を知っておくことで無駄なくおいしく活用できる。
料理に時間がかかる、材料を無駄にしてしまう、洗い物が面倒…などなど、料理初心者にありがちな悩みを解決して、継続できる自炊の方法を知ることができるのが、フードスタイリストの川崎利栄さんの著書『包み蒸し8分 ほったらかしのやせごはん』(世界文化社)。
同書には、蒸し調理によってヘルシー&時短で作れるレシピがたくさん。さらに、調理以外にも準備、片付けが楽になる時短テクニックも掲載されている。そこで、毎回の調理が手軽になる便利な野菜の冷凍保存についてクローズアップ。応用レシピと併せてチェックを。
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セルフ冷凍野菜の作り方
時間がある休日などに野菜をまとめて冷凍保存しておけば、やってしまいがちなうっかり腐らせてしまうミスもなくなり、調理の手間も激減! 生のまま切って冷凍したら、使うときはパキッと折って、包み蒸しに加えたり、みそ汁の具にしたり、活用方法も幅広い。保存期間は1か月を目安に、なるべく早めに使い切って。
【1】キッチンバサミやピーラーで野菜をカットする。
【2】Mサイズ(約18×19cm)の冷凍用保存袋を用意し、野菜の水気をよく拭き取って入れる。
【3】野菜を平らに広げ、なるべく空気を抜いて口をしっかり閉じる。
おすすめの冷凍野菜
野菜8種の冷凍方法のポイントを掲載している同書から、3つの野菜をピックアップ。
にんじん
にんじんは切って冷蔵すると黒ずむが、冷凍なら鮮やかなオレンジ色をキープ。芯に竹串を刺して固定してからピーラーでスライスすると、手を切らずに簡単に下ごしらえが済む。薄くひらひらした状態なので、包み蒸し以外に野菜炒めやコンソメスープの具材などにも。
キャベツ
通年お手頃価格のキャベツは、自炊に取り入れやすい野菜。3~4cm角にカットして冷凍しておくとキッチンバサミいらずに! 解凍いらずでそのまま加熱調理できるので、疲れている日でもパパッと料理ができる。野菜炒めやスープの具などにも使えて便利。
ピーマン
積極的に食べたい緑黄色野菜の代表だが、4~5個ずつの袋入りが主流。シワシワになる前に、縦5mmの細切りにして冷凍を。「ピーマンと豚ひき肉のおかか和え」(レシピは後述)などが、キッチンバサミなしでスピーディーに完成! 不足しがちな野菜はカット&冷凍保存で補うのが◎。
「ピーマンと豚ひき肉のおかか和え」レシピ
豚の旨みとおかかがマッチ! 冷凍ピーマンを活用して、食卓に副菜をプラス1品してみては?
《材料》(1人分)
ピーマン…2個 豚ひき肉…大さじ5(50g) 砂糖…大さじ1/2 しょうゆ…大さじ1 かつおぶし…1パック(2g)
《作り方》
【1】クッキングシートに豚ひき肉を広げ、ピーマンを縦に5mm幅に切ってのせ、砂糖、しょうゆを加えて包む。
【2】フライパンに包みを入れ、分量外の水1カップ(200ml)を注ぎ、ふたをして中火で8分間加熱する。包みを取り出し、かつおぶしを加えて全体を混ぜ、器に盛る。
教えてくれたのは:川崎利栄さん
かわさき・りえ。フードスタイリスト、フォトスタイリスト。レシピサイトNadiaのNadiaArtistとして、レシピ開発や撮影、スタイリングまで手がけるマルチな活動をしている。2020年、初の著書となる『フライパンで3品同時に作れる魔法のレシピ! 朝8分ほったらかし弁当』を上梓した。クッキングシートを使った画期的な「包み蒸し調理」が話題を呼び、多数のテレビ番組に出演。https://ameblo.jp/foodplanet/
【データ】
世界文化社『包み蒸し8分 ほったらかしのやせごはん』
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