
じめじめと暑さで食欲が落ちるいまの時期、元気をくれるのは旬の野菜たち。ビタミン補給にもひと役買ってくれるので、夏の養生にもうってつけ。甘みや酸味などが品種によって異なるトマトは、料理に合わせて使い分けを。お尻側に放射線状の筋があれば、熟しているサイン。旨みをより引き出すには、加熱調理が◎。旬だからこそ味も旨みも格別な夏野菜で、食卓を彩ろう! 料理家・栄養士の玉利紗綾香さんに絶品レシピを教えてもらった。
「トマトのドライカレー」のレシピ
スパイスでトマトの甘さが際立つ。手早くできるのもうれしい。
《作り方》(2人分)
【1】中玉トマト10個はへたを取り、横半分に切る。玉ねぎ1/2個、まいたけ1/2パック(50g)はみじん切りにする。
【2】フライパンに油大さじ1を熱し、玉ねぎ、まいたけを入れて中火で炒める。玉ねぎが透き通ってきたら、豚ひき肉250gを加え、塩・こしょう各少量を振る。
【3】豚ひき肉に6割程火が通ったらトマトを加え、軽く潰しながら炒める。
【4】カレー粉・トマトケチャップ各大さじ2、酒大さじ1、砂糖・ウスターソース各小さじ2、しょうゆ小さじ1、すりおろしにんにく小さじ1/2、塩小さじ1/3を加え、炒める。
【5】器にご飯適量を盛り、【4】をかけて好みでパセリを振る。
「トマトステーキ」のレシピ
トロッと焼いて旨み倍増。粉チーズでリッチな後味に。

《作り方》(2人分)
【1】トマト2個はへたを取り、横3等分にスライスする。切り口に薄力粉適量をつける。
【2】フライパンにオリーブオイル大さじ1を熱し、切り口を下にして強火で2~3分焼く。
【3】焼き色がついたらひっくり返して、弱火で3~5分焼く。
【4】器に盛り、塩・粉チーズ・乾燥バジル各少量を振る。
「ミニトマトとチーズのわさび和え」のレシピ
和にも洋にもなじむ「もう一品ほしい」とき重宝な一品。

《作り方》(作りやすい分量)
【1】ミニトマト10個はへたを取り、横半分に切る。プロセスチーズ3個(40g)は1cm角に切る。大葉2枚はせん切りにする。
【2】ボウルにしょうゆ・オリーブオイル各小さじ2、わさび小さじ1/2、かつおぶし1袋を混ぜ、【1】を加えて和える。
【3】器に盛り、大葉をのせる。
「トマト肉じゃが」のレシピ
完熟トマトを使えばだしなしでもここまで美味!

《作り方》(作りやすい分量)
【1】トマト2個はへたを取り、6等分のくし形切りにする。じゃがいも1個はひと口大、玉ねぎ1/2個はくし形切り、さやいんげん3本は4cm長さに切る。
【2】鍋にごま油大さじ1を中火で熱し、じゃがいも、玉ねぎを炒める。豚細切れ肉150gを加えてさらに炒める。トマト、酒大さじ2を加え、中火で1~2分煮立てる。
【3】砂糖大さじ2、みりん大さじ1を入れて弱火で7分程煮たら、さやいんげん、しょうゆ大さじ2を加え、3分程煮る。
「カラフルトマトのマリネ」のレシピ
湯むきのひと手間で見た目も味も格上げ。冷蔵で3日程度保存可。

《作り方》(作りやすい分量)
【1】ミニトマト(赤・黄・緑など)15個はへたを取り、湯むきして水気を拭く。
【2】保存容器に米酢・はちみつ・オリーブオイル各大さじ1を入れ、【1】を加える。
【3】冷蔵庫で30分程冷やす。
「トマト鶏チリ」のレシピ
トマトはさっと炒めてフレッシュ感をアクセントに。

《作り方》(2人分)
【1】トマト1個はへたを取ってくし形切り、長ねぎ1/3本はみじん切りにする。
【2】鶏もも肉(唐揚げ用)250gは、塩・こしょう各少量を振って片栗粉大さじ1をまぶす。
【3】|フライパンに油大さじ1を熱し、【2】を中火で5分程焼く。焼き色がついたら、トマトを加えてさっと炒める。
【4】長ねぎ、トマトケチャップ大さじ2、酒・オイスターソース大さじ1、しょうゆ・豆板醤各小さじ1を加え、絡め炒める。
「トマトと卵の酸辣湯風スープ」のレシピ
卵のまろやかさにトマトの酸味がマッチ。

《作り方》(2人分)
【1】トマト1個はへたを取り、くし形切りにして横半分に切る。青ねぎ2本は小口切りにする。
【2】鍋にごま油大さじ1を熱し、トマトを中火で1分程炒める。水2カップ、鶏がらスープの素(顆粒)大さじ1、しょうゆ・砂糖各大さじ1/2、片栗粉小さじ2、塩・こしょう各少量を混ぜて加える。
【3】煮立ったら、溶き卵1個分を入れ、火を止めて酢小さじ2を加える。
【4】器に盛り、青ねぎ、ラー油適量をかける。
◆教えてくれたのは:料理家・栄養士 玉利紗綾香さん

TVを中心にラジオ、書籍等各種メディア出演のほか、フードコーディネーター、JAやまがたアンバサダーを務めるなど幅広く活躍。
撮影/豊田朋子 スタイリング/久保百合子、中村弘子 取材・文/番匠 郁
※女性セブン2025年7月3日号