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ホットミルクで美肌に!? 冬ニキビ撃退におすすめの食材と漢方薬

肌荒れを気にしている
冬のニキビは他の季節と対処法が違う?
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「肌は乾燥しているのにニキビが増えた」と、冬の大人ニキビに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。ニキビは肌がオイリーになりやすい夏に悪化するイメージがありますが、実は冬も多発する季節です。乾燥する冬にニキビができる原因や正しいスキンケア方法、冬ニキビの改善が期待できる食べ物について、あんしん漢方の管理栄養士・小玉奈津実さんに教えてもらいました。

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冬ニキビの原因は大きく3つ

通常、肌はターンオーバーを繰り返し、汗とともに皮脂が排出されます。しかし、毛穴に皮脂が詰まりやすくなると、蓄積した皮脂に菌が増殖し、炎症が起きることでニキビが発生します。

皮脂が詰まる要因はさまざまですが、冬の乾燥もその1つ。さらに、外出の減少などによる自律神経の乱れや運動不足によっても、ニキビができやすくなると考えられています。

乾燥などの外的環境

まず、乾燥によって肌のターンオーバーが乱れることで古い角質がたまり、毛穴がふさがれ、皮脂が詰まりやすくなります。また、寒暖差など外的環境による肌へのストレスが大きい場合も、肌のバリア機能が低下するので炎症が起こりやすくなるのです。

自律神経の乱れ

冬ニキビを引き起こす要因の2つめは、自律神経の乱れです。自律神経が乱れると、肌のターンオーバーの乱れにつながり、乾燥同様ニキビができやすくなります。

冬は、寒さによって外出の時間が減り、スマートフォンやテレビを見る時間が増えることも多いかと思います。ブルーライトを多く浴びる習慣は、自律神経の乱れにつながると考えられています。

運動不足による血行不良

最後に、運動不足による血行不良も冬ニキビの原因となります。運動不足になりやすい寒い時期は、体が血行不良の状態になりがちです。血行が悪くなると肌のターンオーバーが乱れ、やはり冬ニキビができやすくなってしまうのです。

冬ニキビを改善するスキンケア

冬ニキビを改善するためには、他の季節以上にスキンケアも意識しましょう。

せっけんとスキンケア用品
ニキビ肌はやさしく洗顔を
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保湿でしっとりとしたうるおいを

ニキビができるとさっぱりした使い心地のスキンケアアイテムを選びがちですが、冬ニキビのケアに必要なのは乾燥から肌を守る「保湿」です。

特に、油分はいらないと判断して、化粧水だけで済ませてしまうのはNGです。化粧水だけでは水分が蒸発してしまい、乾燥を悪化させてしまうので、保湿効果の高い化粧水を使い、さらに乳液やクリームでしっかりカバーするようにしましょう。

ぬるま湯でやさしく洗う

洗顔はぬるま湯でやさしく行うことが大切です。ゴシゴシ洗顔で肌に刺激を与えることが、ニキビの悪化につながる可能性もあります。また、お湯の温度が高かったり、シャワーを直接当てたり、刺激が強いと肌を傷めてしまい、ニキビが悪化することもあります。

たっぷりと泡立てた泡で顔をやさしく包み込むようにして、こすらずに洗いましょう。洗い流すときは、30~37℃程度のぬるま湯を洗面器などにためてから、手ですくって優しくしっかりすすぎます。

冬ニキビを改善する栄養素・食べ物

冬ニキビには、外側からのスキンケアも大切ですが、食事に気をつけて内側からケアすることでも改善につながるといわれています。

食べた物は血液を通して肌や全身に巡るため、油分の多い食事をとれば当然ニキビはできやすくなってしまします。まずは油分の多すぎない食事を心がけましょう。加えて、薬ではないので即効性は期待できませんが、皮膚を健康に保つ食べ物を意識してとるといいでしょう。

ホットミルク

ホットミルク
口内炎にいいと言われる牛乳は、冬ニキビにも◎
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「口内炎には牛乳がいい」という情報を耳にしたことはありませんか? これは、「ビタミンB2」が不足すると肌にトラブルが生じる、と考えられているからです。

牛乳に豊富に含まれている「ビタミンB2」は肌のターンオーバーを正常化し、ニキビのもととなる脂質の代謝をサポートする栄養素なのです。ただし、冷たい牛乳は胃腸を冷やしてしまうので、ホットミルクにして飲むのがおすすめ。熱に強いビタミンB2は、温めてもほとんど壊れないといわれています。

かぼちゃ

かぼちゃ
肌のバリア機能を高める「ビタミンE」を多く含むかぼちゃ
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「冬至のかぼちゃで風邪予防」といわれるように、かぼちゃは健康につながる栄養素が豊富。かぼちゃに多く含まれている「ビタミンE」には、外的刺激から肌を守り、肌のバリア機能を安定させる効果が期待できます。

また、かぼちゃの皮には皮膚の健康に役立つ「ビタミンA」が果肉以上に含まれているので、皮も一緒に食べるのがおすすめです。「ビタミンA」はターンオーバーを活性化させ、皮膚の健康を守る栄養素なので、美肌の味方となります。

にんにく

にんにく
にんにくに含まれる「ビタミンB6」はニキビ予防に効果的
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炒め物や鍋物の薬味として活躍するにんにくは、ニキビ予防に効果的な「ビタミンB6」の含有量がトップクラスの食材です。

ビタミンB6は、皮膚炎を予防するといわれているビタミン。肌のターンオーバーの正常化をサポートするほか、たんぱく質の合成に関わるため、丈夫で健康な肌の維持に役立ちます。

さらに、にんにくには皮膚を健康に保つ「ビタミンB2」や、免疫力を高めるといわれる「ビタミンB1」も豊富に含まれています。パスタや炒め物、肉や魚の下味など、積極的に取り入れましょう。

冬ニキビでお悩みの人には漢方薬もおすすめ

冬ニキビには、皮膚科の治療でも使われている漢方薬もおすすめです。漢方では、冬ニキビなどの肌荒れが起こるのは、血の巡りの悪さが原因と考えます。血の巡りが悪くなると、皮膚に栄養が行き渡らなくなり、皮脂や汗の分泌低下が起こるので、皮膚の乾燥をもたらすのです。

漢方薬のなかには、血や気(生命エネルギー)の巡りを整えて肌に作用するものがあり、肌荒れの改善に役立ちます。

さらに、漢方薬は症状を抑えるのではなく、原因を改善することを目的としています。自然由来の成分が体にやさしく働き、不調の起こりにくい体質へとナチュラルに改善していくので、食事やスキンケアでは冬ニキビが改善しなかった人でも効果が期待できます。

生薬など
冬のニキビに効果的な漢方薬とは?
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冬ニキビの改善におすすめの漢方薬2つ

・桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)

体の中で滞った血を排出させる作用をもつ桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)に、肌の水分代謝を促進する薏苡仁(よくいにん)を加えた漢方薬です。水分と栄養の循環を促し、衰えた肌のターンオーバーを正常に整えるので、ニキビのほかに湿疹、手足の荒れなどにも用いられます。

→桂枝茯苓丸について詳しく知る
→薏苡仁について詳しく知る

・十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

十味敗毒湯は、滞った血を発散して体外に排出する作用がある漢方薬です。化膿しているニキビのほか、湿疹、蕁麻疹、化膿性の皮膚炎に幅広く用いられます。

→十味敗毒湯について詳しく知る

漢方薬を始めるときの注意点

漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こる場合もあります。自分に合う漢方薬を見つけるためにも、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。

空気が乾燥する冬もニキビができやすいということを念頭において、やさしく保湿ケアしましょう。また、肌の健康維持に役立つ食材や漢方薬を上手にとりいれて、ニキビに負けない肌づくりを目指しましょう。

◆教えてくれたのは:管理栄養士・小玉奈津実さん

管理栄養士の小玉奈津実さん
管理栄養士・小玉奈津実さん
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管理栄養士資格取得から食に関する職務に携わってきて15年目。サプリメントの商品開発・外食のメニュー開発・高齢者施設の栄養価計算や献立作成などに従事。現在はサプリメントの監修や食に関する記事の執筆、オンライン栄養指導などフリーの管理栄養士として活動中。さらに、オンラインで漢方を購入できる「あんしん漢方」(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/)などで情報発信もしている。

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