ライター歴43年のベテラン、オバ記者こと野原広子(65歳)が、介護を経験して感じたリアルな日々を綴る「介護のリアル」。昨年、茨城の実家で母親を介護し、最終的には病院で看取ったオバ記者。母親を亡くして4か月、初盆を迎える前の心境について綴ります。
* * *
母親の死の受け止め方がわからない
母親の死をどう受け止めたらいいか、4か月たってなんだかわからなくなっちゃったんだよね。介護をした友だちや知人に話を聞いて「わぁ、うちより大変だわ」と思ったり、それぞれの家の事情の違いに驚いたりして、そのときは「まあ、私なりににやれることはやったか」と納得するんだけど、翌日になると、また違う気持ちが湧き上がってくるんだわ。
意識もまばらで誰が見ても先が長くない状態で入院していた母ちゃんを、「実家に引き取って私が看る」と言って4か月。介護ベッドの横に布団を敷いて寝起きを共にしたことは、やってよかったと思っているのよ。
そうそう、真夏の暑い日の朝、スマホをBluetoothでつないだスピーカーからハワイアンを流してあげたことがあったの。聞こえにくくなっていた母ちゃんの耳にも届いたのね。「おっ!」という顔をしたっけ。
もうちょっとちゃんと話せばよかったな
そんなこともあったけど、家にいれば考えるのは母ちゃんの食事の世話と、シモの世話。これを同時にするって想像以上にメンタルやられるのよ。つまり味噌くそいっしょだもの。
それはそれとして、母ちゃんの体調はメキメキ快復して、ふつうに話せるようになったんだよね。その時にもうちょっとちゃんと話せばよかったなと、最近、そんなことばかり考えるの。話したからどうってことはないけれど、母ちゃんと私は顔は似ていると言われるけど中身はまるで違うのよ。