通年出回るレモン。しぼって揚げ物やジュースに使ったり、料理に使ったりとさまざまなレシピで活用できる果物です。すっきりとした風味は特に暑い日が続く夏場にぴったりですね。いろいろな場面で活躍するレモンについて、野菜ソムリエプロの福島玲子さんから選び方のコツや保存法を教えてもらいました。
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レモンの選び方や品種による違いは?
爽やかな風味で夏のイメージのあるレモンですが、旬は秋口から寒い時期にかけてです。これからが旬のレモンについて、まずは選び方のコツをお話しします。
レモンを選ぶポイントは果皮とヘタ
レモンを選ぶときは、まず果皮をチェックしましょう。ハリ、ツヤ、弾力があり、鮮やかな黄色のものが◎です。触ったときに硬すぎるものは、皮が厚く実があまり詰まっていないものが多いので、できるだけ弾力のあるものを選ぶようにしましょう。
皮に変色や黒ずみ色ムラがあるものは味が落ちていることがあり、しなびたりシワがついたりしているものは鮮度が落ちているのでNGです。ただし、国産の無農薬レモンにある小さなシミや傷は味にほぼ影響がありません。ちなみに、国産は産地によって差はありますが9~1月に出回ります。
さらに、へたもチェックポイントです。新鮮なレモンのへたはきれいな緑色です。黒ずんでいると新鮮でない傾向にあるので避けてください。また、持ったときにずっしりと重量感があるものは水分が多く、みずみずしいですよ。
マイヤーレモンやグリーンレモンを選ぶときのコツ
マイヤーレモン(メイヤーレモン)という果皮がオレンジ色になる品種があり、最近よく見かけるようになりました。オレンジとの掛け合わせたもので、レモンと比べるとサイズが大きめで丸みがあり、酸味が少なめです。マイヤーレモンを選ぶときは、形が丸々としているものがおすすめです。
ほかにもグリーンレモンという緑色の品種もあります。こちらは通常のレモンと見分けるポイントは同じです。買って置いておくとだんだんと熟して、色味が黄色に変わっていきますが、追熟しても味に変化はありません。