効率的に骨へ刺激を与える「ひざたたき」
中村さんが考案した「ひざたたき」は、座って行うことができるので「けがや転倒のリスクが小さく、効率的に刺激が与えられる」簡単な方法なのです。
骨に刺激を与えられるならば、たたくのはどこでも構わないそうですが、「骨に効率よく刺激を与えるには、なるべく大きな骨をたたく、また、厚い筋肉に覆われていると刺激も伝わりにくいので、筋肉が薄い場所がよいでしょう」と中村さん。
「ひざたたき」は、きつい運動をするよりも習慣化しやすいのもメリットです。やり方を知って、実践してみましょう。
「ひざたたき」のやり方
「ひざたたき」のやり方は、いすに座り、右のこぶしで右ひざの上を、左のこぶしで左ひざの上を交互にトントンたたくだけです。
【ポイント】
・手は軽く握ってタテに
・ひざの皿とももの間あたりを上からまっすぐにたたく
・ひざから下はなるべく床と垂直にする
・かかと、足の裏をしっかり床につける
こぶしは胸のあたりの位置からまっすぐに落とすようにすると、ちょうどいい刺激になります。また、ひざの皿を直接たたくとひざも手も痛くなってしまうので、ひざの皿とももの間あたりをたたきます。
「ひざたたき」を行う際の注意点
一度に100回たたくと、ひざが痛くなる人もいるので、一度に20回ほどを目安にして、1日の合計が100回になるように分けるのがよいでしょう。また、力いっぱいたたかなくても大丈夫なので、痛みを感じない程度の強さで行います。さらに、2つのポイントに気をつけると効果的です。
まずは、背中を丸めないこと。背中が丸まっていると、こぶしを高い位置から落とすことができないので、よい姿勢を意識するとよいです。
太もものあたりは筋肉が厚く、骨に刺激が伝わりづらいので、ひざの皿とももの間をたたくのがポイントです。