雅子さまの体調を配慮したオランダ王室 11年ぶりに外国への公式訪問
オランダでの休養から7年後の2013年4月30日、オランダ国王の即位式へ出席された天皇皇后両陛下。マキシマ王妃が直接、電話で雅子さまを招待されたと報道されました。雅子さまの体調へのオランダ側の配慮もあり、お二人そろっての出席が実現し、雅子さまにとっては11年ぶりの外国への公式訪問となりました。
天皇陛下はこの年の記者会見で「かなり長いこと外国を公式に訪れていなかった雅子にとっては、大きな決断であり、大きな一歩でしたが、この行事に臨むことが、新たな一歩を踏み出す一つの契機になるのではないかと思い、お医者様とも相談の上で決まりました」と話されています。
雅子さまのご体調を気遣われてきたオランダの王室。天皇皇后両陛下が揃って海外へ再び訪問するきっかけを作った恩人といえます。
トンガの王室&国民から温かく迎えられ戴冠式に参列
2015年7月にトンガ王国のトゥポウ6世国王の戴冠式に参列されるため、即位後に初めての外国への公式訪問をされた天皇皇后両陛下。フリーウェズリアン・センテナリー教会で行われた戴冠式では、トンガの王族と共に最前列の席で見守られました。
トンガのご訪問を終えたあと、両陛下のご感想が公開されました。
「トンガ国訪問中には、国王王妃両陛下を始めとする王室の皆様方、ポヒヴァ首相を始めとする政府関係者の方々に心のこもったおもてなしをいただいたことに深く感謝しております。トゥポウトア・ウルカララ皇太子同妃両殿下には、空港にお出迎え、お見送りいただくなど、温かいお心遣いをいただき、戴冠式昼食会の席上などで親しくお話しすることができ、大変うれしく思いました」
「今回の戴冠式にあたり、トンガ国は祝賀一色であり、国王陛下への国民の温かい祝福の気持ちを感じました。こうした中でトンガ王室やトンガ国民の皆様に温かく迎えていただいたことを心からありがたく思いました」
「これからも我が国とトンガ国との関係が深まり、両国国民の友情と交流の絆が更に強まればと願っています。私たちも、両国の親善、友好のために少しでもお役に立てれば幸いです」
2019年10月22日に行われた即位礼正殿の儀には、海外からは191か国・機関が参列し、トゥポウ6世国王夫妻も来日されました。
ベルギーのフィリップ国王夫妻も、オランダのウィレムアレクサンダー国王夫妻も、即位のお祝いに駆けつけました。
即位前、そして即位後も国王や大統領など数多くの要人との関係を深められてきた天皇皇后両陛下。これからもインドネシア、イギリスと続き、世界との交流を大切にされることでしょう。
●天皇皇后両陛下とオランダ王室、絆を深めた「17年前の夏休み」と続く交流 雅子さまと王妃は元キャリアウーマンという共通点も