
キム・カーダシアンやパリス・ヒルトンなど、海外セレブといえば高級車を乗り回しているイメージだが、ハリウッドを代表する主役級の女優たちの車も負けてはいない。主演映画が公開された時期に、彼女たちはどんな名車に乗っていたのか――。勢いに乗っている時期こそお気に入りの一台を選んでいるはずだ。
アン・ハサウェイ|色違いのオープンカーのポルシェを乗り分け?
『プリティ・プリンセス』(2001年)で10代から主演女優として活躍してきたオスカー女優のアン・ハサウェイ(40歳)。ロバート・デ・ニーロと共演した『マイ・インターン』(2015年)が公開された前後に乗っていた愛車はドイツの高級車、ポルシェ。
まず、ドライブシーンが目撃されたのは2014年10月。ジムの帰り、クーペタイプのポルシェを運転していたアン。モデルは「911 カレラ S 」 で、 エクステリアのカラーはネイビー、インテリアはライトベージュと、大人で渋めな雰囲気の一台だ。

約1年後の2016年1月、妊娠中のアンはホワイトカラーの「911 タルガ」に乗っていた。

ポルシェの代表格として人気がある911シリーズの「カレラ」と「タルガ」を選んでいたアン。「カレラ」は、クーペやカブリオレと種類があり、カレラが屋根をオープンにするとフロントガラスを残して屋根全体が開閉するが、タルガは頭上の屋根だけが開閉する。その日の気分に合わせて乗り分けていたのかも。
ちなみに2台ともシートがベージュカラーで、落ち着いた色が好みのようだ。
ミラ・クニス|トヨタの高級車ブランド「レスサス」初のクーペ
2015年に俳優のアシュトン・カッチャー(45歳)と結婚し、今では2児の母である女優のミラ・クニス(40歳)。ジャスティン・ティンバーレイク(42歳)と共演した『ステイ・フレンズ』(2011年)や日本でも話題になったコメディ『テッド』(2012年)など、ヒット作に恵まれた時期に、ミラが乗っていたのはトヨタの高級車ブランド「レクサス 430」。カラーはブラックで、ツードアの4人乗りのオープンカーだ。

「SC」は、1991年から2010年にかけて販売されていたモデルで、レクサスブランドで初めてのクーペとして開発。当時レクサスが販売されていなかった日本では、初代「SC」はトヨタの3代目「ソアラ」として販売されていた。2005年8月、日本でもレクサスブランドが展開さた際に、国内でも「SC」として販売されるようになった。
「SC」の新車価格は680~750万円(2005年~2010年)。1000万円を越えるような高級車ではなく、ハリウッドスターにしては比較的リーズナブルな車を選んでいるのは、90ドルの結婚指輪を選んだ倹約家なミラらしいチョイスだ。
エマ・ストーン|愛車はSUV、買い替えても同じブラックのアウディをチョイス
『ラ・ラ・ランド』(2016年)でアカデミー賞主演女優賞を受賞し、高い演技力が評価されているエマ・ストーン(34歳)。賞を獲った年、アウディの「Q5」に乗っている姿がキャッチされている。ブラックカラーのSUVで、5人乗りの5ドア。

アウディのSUVはQシリーズで、Q2、Q3、Q5、Q7、Q8と、数字が車体の大きさを表している。「Q5」は、街乗りにもアウトドアにも適していて、荷物も入るスペースも確保された人気が高いミドルサイズ。現在、日本で販売されている「Q5」の本体価格は716万円(税込)。エマはアウディが気に入ったようで、2018年にも運転している姿がキャッチされている。

ジェニファー・ローレンス|外から充電可能なハイブリッドカー
サバイバルアクション映画『ハンガーゲーム』(2012)で、一躍有名になったジェニファー・ローレンス (33歳)。映画、『ジョイ』(2015年)や『パッセンジャー』(2016年)などが公開された時期に乗っていたのは、アメリカ自動車メーカー、GMが展開する高級車「キャデラック ELR」。ブラックカラーの、4人乗りのクーペだ。

「キャデラック ELR」は、日本に正規輸入されていないモデルで、2013年1月のデトロイトモーターショーでキャデラック初のプラグインハイブリッド(PHEV)として発表された。プラグインハイブリッドカーは、外部から充電することが可能で、電気のみで長距離を走れるエコカー。ガソリンと電気、どちらでも走れるのが特徴で、電気のみで走るのは電気自動車(エレクトリック・ビークル 略してEV)と呼ぶ。
キャデラックといえば、大きいフロントグリルのイメージだが「ELR」は網状ではなく、四角い穴に金属がグリルに埋め込まれているように見える、メタリックなデザインになっている。
気が強い役を演じることが多いジェニファーのイメージにぴったりな、ゴツくて近代的な一台と言えそうだ。