前期高齢者の私がすべきことは…
が、しかし、「見守り対象者」と言われると、話は別だって。そこまでしてくれるのかというありがたい気持ちはもちろんあるし、どこの自治体でもやっていることではないことは知っているよ。でも、なぁ。家から一歩出ると、外国人観光客に若い日本人男性がわんさといる秋葉原の活気と、「いざというときに警察と消防署が駆け付けてください」という、初老女の現実がどうにもしっくりこない…。
なのに身体っておもしろいわ。この通知をしばらく見ていたら、じわじわと前期高齢者の私がすべきことが具体的に湧いてきたのよ。それはこんな年になって残念だとか、私に限って年は取らないとか、どこかに残っていた“ジタバタ”がスッと消えた瞬間だったかもね。
で、何をしたのかというと、スマホで家の片づけ動画を見た。その中で「これだ!」と思ったのが「毎日、普段のゴミも含めて1日ひとつは捨てる」というもの。それで目が変わったのか、クローゼットを開いたらこれまであいまいだった、いらない服、もう着ない服が目に飛び込んできたから不思議。
そんなわけで、さあ、捨てるわよ。捨てて、捨てて捨てまくるわよ。そしてこざっぱりした初老女になってやる! と、毎日捨て活。とはいえ現状のお部屋はまだお見せできないんだけど、そのうちきっと…。気長に待っててね。
◆ライター・オバ記者(野原広子)
1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。昨年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの?』を出版。
【373】66歳オバ記者、人生初の講演会前に学んだ人前で話すコツ 「鏡の前で練習」「できる!と言い聞かせる」「客席の人とアイコンタクト」