3. こんな違和感に注意!
具体的に見えづらさなどがあるわけではないけれど、違和感があるとき、それを見て見ぬふりをしてはいけません。目がゴロゴロする。目やにが出て、すっきりしない。目が開かない。目の違和感にはいろいろな症状と表現があります。
「ゴロゴロ」はドライアイ、「目やに」は結膜炎、「目が開かない」は眼瞼下垂の訴えとして多いと言えますが、原因の病気はこれらに限りません。
目の症状の背景には、異物混入など、思いも寄らない原因があることもあります。
「どうもすっきりしない」と目の違和感を訴える患者さんのまぶたを裏返すと、結膜の奥に、ソフトコンタクトレンズが折れて入っていたことがありました。これは摘出して治りましたが、コンタクトレンズは目を障害する異物。扱いには注意が必要です。目の痛みを訴えて受診した別の患者さんは、まぶたの裏に粒状の異物が付いていました。聞くとスクラブ入り洗顔料を使っていたそうです。この小粒子でも大変痛いものです。
目の違和感は、数日続くようなら、眼科で原因を調べてそれに応じた治療を受ける必要があります。市販の目薬を常用し、長く様子を見続けるのはやめておきましょう。
ちなみに、目薬は下まぶたのみをあっかんべーするようにして、下まぶたに1滴入れば十分です。
きちんとさせなかったのではと、何度もさす必要はありません。1滴で十分効能が出るようになっています。
◼️こんな違和感に注意!
【1】目がゴロゴロする
【2】目やにがでる
【3】目が開かない
【4】夕方になるといつも目が痛い
4. 複合画像で「視力チェック」
楽しく視力がチェックできる方法も1つ、ご紹介しておきましょう。
以下の画像を、できるだけ腕を遠くに伸ばして見ましょう。目からなるべく距離をとるのです。そのとき何が見えますか? また、画像を近づけると、何が見えますか?
この画像は、細い線ではっきり描いた自転車と、濃淡でぼかして描いたオートバイを組み合わせています。総合的に言えば、焦点を合わせることに問題がなく、網膜が情報をこまかくとらえ、脳にも問題がなければ自転車が見えます。焦点や網膜、脳など何らかの異常があるとオートバイに見えてしまいます。
・目から離して「自転車」が見える
→遠くがよく見える
・目から離して「オートバイ」が見える
→近視で遠くが見えない可能性大
・目に近づけて「自転車」が見える
→近視の可能性大
・目から離して「自転車」が見えていたのに、近づけると「オートバイ」が見える
→老眼の可能性大