上野動物園では現在、双子パンダのシャオシャオ(オス)とレイレイ(メス)とその親にあたるリーリーとシンシンら、4頭のジャイアントパンダたちが生活しています。過ごしやすい季節が訪れたジャイアントパンダたちの近況を紹介します。
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トレーニングの成果でレイレイの採血に成功
動物に自発的な行動をとらせるための訓練である、ハズバンダリートレーニングを7月から行なっているシャオシャオとレイレイ。11月はその訓練に進展がありました。
採血のためのトレーニング
2023年10月29日に初めての採血に成功したシャオシャオに続き、レイレイも12月8日に採血に成功したことが報告されています。
採血のためのトレーニングは、採血する部屋で、腕を出す、駆血のために腕を押さえる、消毒用アルコール綿で採血部位を拭く、針を当てる、といった項目で、これを段階的に進めていったのだそうです。
採血といっても特に痛みはないようで、リーリーやシンシンも採血時に痛がるそぶりを見せたことはほとんどなく、シャオシャオ・レイレイも同様に、針の抜き刺しに対して痛がるそぶりはなく、採血後も腕を気にする様子は見られなかったといいます。
体重は順調に増加中!
現在はシャオシャオ、レイレイともに、口を開けた状態を維持できるようになることを目的としたトレーニングを始めているそうです。
なお、12月15日の体重測定では、1か月前の11月15日測定の記録と比較して、シャオシャオは1.9kg増の65.1kg、レイレイは4.4kg増の68.9kgと、2頭とも順調に大きくなっています。
大人パンダたちは高血圧対策
9月から高血圧の改善のために定期的な血圧測定や投薬を続けてきたシンシン。そして、リーリーも血圧測定の結果、比較的高い値が見られ、11月28日より投薬を開始したそうです。リーリーもシンシンと同様に、定期的な血圧測定を継続しながら薬の量を調整するなど、慎重な対応をしていくといいます。
なお、2頭とも採食や行動についての変化は特になく、良好とのこと。また、血圧測定のために、左腕の毛を一部短くしているそうですが、リーリーもシンシンも気にする様子はないそうです。