お雑煮や焼き餅など、お餅を食べる機会が多いお正月。実は焼き方、温め方次第ではもっとおいしくなるかもしれません。家電ライターの田中真紀子さんに、調理家電を使ったおいしいお餅の焼き方、温め方を教えてもらいました。
王道のオーブントースターに、ホットプレート、電子レンジも活用できる
まず、お餅をおいしく焼くには、どんな調理家電が使えるのでしょうか?
「お餅を焼くとき、一般的に使われるものといえばオーブントースターでしょう。オーブントースターは、ヒーターが上下に搭載されているので、昔ながらの網焼きに比べて効率よく焼くことができます。またホットプレートを使って、いろりのように囲んで焼きながら食べるのも楽しいです」(田中さん・以下同)
一方、ゆでて食べるには、こんな方法も。
「お雑煮やおしるこに入れるお餅は、ゆでるのが一般的ですが、最近は水を入れた深いお皿に入れて、電子レンジで温める方法が時短ワザとして知られています」
お餅の焦げ付きや焼きムラを防ぐ「ひと手間」とは?
お餅を焼く時は、焦げ付きや焼きムラ、焼き網へのこびりつきなどが気になる人もいるでしょう。実は次のようなひと手間で、上手に焼くことができます。
【オーブントースター】予熱→加熱→余熱でしっとり柔らかいお餅に
まず、オーブントースターの基本ワザから。
「オーブントースターで焼く際には、トレーや網の上にお餅がくっつかないように、クッキングシートなどを敷くといいでしょう。また、中までやわらかくなる前に表面が焦げてしまうことも多いため、1~2分予熱してから、様子を見ながら5~6分焼くことをおすすめします。表面が色づき始めたら加熱を止め、1分ほどおくと、余熱で中までしっかりやわらかくなります」
【電子レンジ+オーブントースター】二段使いで焼きムラ、表面の焦げを防止
電子レンジで温める際には、こんな時短ワザも。
「農林水産省が公開した時短ワザとして、先に電子レンジで切り餅1個あたり(600W)20~30秒加熱してから、オーブントースターで軽く焦げ目をつけるという方法があります。これなら、焼きムラを防ぐだけでなく、中はまだ硬いのに表面は焦げてしまった、という失敗も防げそうですね」
【ワッフルメーカー】パリパリとモチモチ、2つの食感を楽しめる
「数年前に流行ったのが、ワッフルメーカーでお餅を焼く“モッフル”。切り餅を挟んで焼くだけですが、パリパリの部分とモチモチの部分ができるので、食感が楽しめます。最初はお餅が硬くてフタが閉まりませんが、やわらかくなったら閉められます。または電子レンジで20秒程度温めてから挟んでもいいですね。可能であればお餅を薄くスライスすると、作りやすいです」
こうした餅調理の強力な助っ人となるのが、次の製品です。いずれも田中さんのおすすめ。