動物園で花形的存在でもあるトラやライオン。獰猛な肉食獣なので、その姿を見ると「コワいな」と怯んでしまうこともありますが…広く捉えれば“ネコ科”の動物。ときにはねこっぽいかわいらしい仕草を見せる瞬間もあるようです。最近では、ネコ科の大型動物たちの写真集『ほぼねこ』(辰巳出版)が発売され、注目を集めています。
ネコ科の動物ばかりを撮影!SNS発の話題の写真家
同書の写真を撮影しているのは、RIKUさん。ある日動物園で見たトラたちの姿に感銘を受け、それ以来、写真を取ってはSNSにアップするようになったそうです。普段は会社員として働いているそうですが、カメラの腕はプロ級。しかも、北海道にある旭山動物園や静岡県の伊豆アニマルキングダム、石川県のいしかわ動物園など、各地の動物園を飛び回って撮影するほどだとか。その熱意と動物愛に、SNSのフォロワーは急増。「どの写真もかわいすぎる」「日々癒やされています」といったコメントがたくさん寄せられています。
本来は獰猛なライオンたちも、RIKUさんがシャッターを切れば不思議と愛らしさアップ! 親が子に向ける優しい視線や、ピョン!と飛び跳ねる元気いっぱいの姿、太陽の眩しさに思わず目をつぶる日常感あふれる表情などが収められ、ゆったり眺めて癒やされたくなる写真ばかりです。今では、RIKUさんの総フォロワー数は20万人。『ほぼねこ』は、発売からひと月もたたずに重版が決定し、Amazonの猫本ランキングでは“猫が出ていないにも関わらず”1位に輝く快挙を成し遂げました。
猛獣だけど…子供も大人もみんな愛くるしい!
『ほぼねこ』には、RIKUさんが各地の動物園で撮影したライオン、アムールトラ、ユキヒョウ、ホワイトタイガーの「ほぼ、ねこ」な写真が収められています。
なかでも、子供たちの写真はキュンとするほどかわいい! ねこっぽさだけでなく無邪気さも全開で、くりんとした瞳をカメラに向けるあざとい小ライオンや、親に首をガブッとつかまれ”強制搬送”されるホワイトタイガーの子供は、表情から楽しさや落ち込み具合まで伝わってきます。
でも、大人たちも負けていません。だらーんと舌を出すライオンや、大きな手をペロペロと舐めるアムールトラなど、気を抜いた仕草がたまらない! 普段は柵越しでしか見られない大型動物にも、こんなにリラックスすることがあるんだ…とちょっと驚いてしまいますね。
ちなみに、動物園ごとに少しずつロケーションが違うところもポイント。旭山動物園の、雪が振る中でたわむれるライオンたちも見応え抜群です。”癒やしアイテム”としても注目を集めそうです。