町に、島に、雑踏に。全国各地で地域住民たちと緩やかに交流し、親しまれる猫たち。中でも今、北海道で暮らしているケンジという猫が話題です。2023年9月には、第2弾となる写真集『みんなケンジでご機嫌だべや』(河出書房新社)が発売されました。
見る人を虜にするボス猫・ケンジ
ケンジは、2015年に北海道・小樽の漁師の家で生まれた男の子。3歳になる頃には周辺地域のボス猫に就任し、日々”パトロール業”をこなしては住民たちと交流を続けています。地域住民からは「ケンジ」のほかにも「おっさん」、「ボス」「ガンタ」など色々な名前で呼ばれているのだとか。
さらに、住民からたっぷりご飯をもらっているため、いまや体重は8.5kg!(※成猫の平均体重は4kg程度)そんな大柄でぼってりとした体格と糸目が魅力的で、見る人はたちまち彼の虜に。ケンジの日常を覗けるインスタグラムアカウントには、8.4万人ものフォロワーがいます。
住民との距離の近さがよく分かる写真集
写真集『みんなケンジでご機嫌だべや』でも、ケンジの穏やかな日常がたっぷりと見られます。
北海道の漁港をテリトリーにしているケンジだから、ロケーションが抜群。大海原や青空、雪原といった自然いっぱいの風景と、そんな場所でも存在感を放つケンジの写真には、見るたび圧倒されます。また、大自然の前で少しゆるい格好をしているのも、ギャップがあって癒やされるかも。
「ブッチャー」と名付けてくれた家を気に入り、本拠地に決めたケンジ。毎朝、この家から”パトロール”に出かけているそうです。“ブッチャー邸”で、仲間たちとストーブを囲む写真や、家主になでてもらいながら眠る至福のひとときを収めた写真も。ケンジが背中にすり寄る写真などもあり、地域住民といかに距離が近いか伝わってきます。
寒い冬でもほっこりとした気持ちになれる一冊として注目を集めそうです。