春と秋に旬を迎えるパクチー。爽やかな香りと味で、女性を中心に人気の野菜です。実はパクチーには、女性にとって特にうれしいアンチエイジングや整腸作用のある栄養がたっぷり。さらに、今の時期に悩む人が多い花粉症にも効果があるといわれています。野菜ソムリエプロの福島玲子さんから、詳しくお話を聞きました。
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春に悩みがちな花粉にも効果的!パクチーの栄養素
女性を中心に人気のパクチーは、薬として使われていたくらい栄養がたっぷりなんです。体が喜ぶパクチーの栄養について解説します。
アンチエイジング効果たっぷりの栄養
パクチーには抗酸化作用のあるβ-カロテンがたっぷり含まれています。β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、肌のターンオーバーを促し、シミやシワの予防や改善効果を高めます。
風邪予防など免疫力アップ効果のあるビタミンCも多く含まれています。体を酸化ストレスから守り、細胞の老化やダメージを抑制するため、アンチエイジング効果も期待できます。“若返りのビタミン”と呼ばれるビタミンEも豊富で、パクチーには老化を予防する栄養がふんだんに詰まっているといえます。
便秘改善に!お腹に◎な栄養
パクチーに含まれる不溶性食物繊維は、水に溶け出さない性質があり、腸内の老廃物を絡めとりながらゆっくりと排出されます。そのため、便秘に悩むかたに特におすすめです。
さらに、整腸作用のあるリナロールも含まれていて、腸の働きを落ち着かせる効果も期待できます。また、パクチーにはカドミウムや水銀といった危険な成分を外に排出するキレート作用があります。
パクチーの香りは花粉にも効果アリ
パクチーといえば独特の香り。この香り成分には、抗菌作用や消化促進作用、女性ホルモンのバランスを整えるなどうれしい効果がたくさんあるといわれています。季節の変わり目に起こりやすい憂鬱な気分やイライラを抑えることもできるとされる成分です。
さらに、炎症を抑える効果が期待でき、この時期に悩みやすい花粉のアレルギー反応を軽減するといわれています。
野菜ソムリエプロおすすめのパクチーレシピ
エスニック料理によく使われるパクチーは、同じくエスニック料理でおなじみの調味料、ナンプラーとの相性も抜群。簡単なのに、いつもとひと味違う料理を食卓に並べてみませんか?
◆「パクチーオムレツ」のレシピ
《材料》(2人分)
パクチー…20g(2束)、サラダオイル…大さじ1
【A】卵…3個、牛乳…大さじ1、ナンプラー…小さじ1
《作り方》
【1】パクチーは、トッピング用の葉を残して1cmほどの長さに切る。
【2】ボウルに【A】を入れてよく混ぜ合わせ、【1】を加える。
【3】フライパンにサラダオイルをひき、【2】を流し入れ、外側から内側に入れ込むように菜箸でぐるぐると混ぜ、全体に火が回ったら半分に折り込んで皿に盛る。パクチーの葉をトッピングして完成。好みでケチャップ(分量外)をかけてもおいしい。