健康・医療

つらい食後の眠気は「体からのSOS」かも? 食べ方や食材の工夫で食後の眠気対策

食後の眠気の改善につながる食材

食後の眠気の改善には、血糖値を上げにくい「低GI食品」を取り入れることも有効です。GI(グリセミック・インデックス)とは、食後血糖値の上がりやすさを示す指標で、低いものほど血糖値が上がりづらくなります。低GI食品には、玄米、そば、全粒粉パンなどが当てはまります。

玄米
玄米、そば、全粒粉パンなどがGI値の低い食材
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逆に、血糖値を上げやすい高GI食品は、精白米、うどん、食パン、じゃがいもなどです。
高GI食品に当てはまるものを食べていることが多い場合は、低GI食品に変えることで食後の眠気が改善できる可能性があります。

「白米に玄米や五穀米を混ぜる」「朝食の食パンをライ麦パンに変える」「外食時にうどんではなくそばを選ぶ」など、できることから始めてみましょう。

食後の眠気予防に役立つ漢方薬

血糖値の急低下以外に、中医学では食後の眠気は「気(き)」(エネルギー)が不足した状態であると考えます。気とは生命活動を営むためのエネルギーのことであり、気が不足して胃腸の働きが弱くなるとエネルギーが全身へ供給されにくくなるため、食後の眠気が起きるという考え方です。

血糖値の急上昇を抑える食事とは別のアプローチとして、消化・吸収の機能を回復し、脳や体に酸素や栄養を届ける手助けをする漢方薬を取り入れるという方法もあります。食後の眠気の悩みに対応する漢方薬の一例として、オンラインAI漢方「あんしん漢方」(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp)で処方されている漢方薬を紹介します。

おすすめの漢方薬

・平胃散(へいいさん)

胃腸の働きをよくして、水分代謝を促す働きがあります。消化不良の傾向があり、胃がもたれる人に用いる漢方薬です。

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

胃腸の調子を整えて倦怠感を改善します。だるくて疲れやすく、食欲が落ちたり、胃腸の働きが弱ったりしている人におすすめです。

→補中益気湯について詳しく知る

漢方薬を始める際の注意点

漢方薬は食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。

ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。

◆教えてくれた人:薬剤師・山形ゆかりさん

白衣の女性
薬剤師の山形ゆかりさん
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やまがた・ゆかり。薬剤師、薬膳アドバイザー、フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ。牛角・吉野家ほか薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信する「Medical Health -メディヘル-youtubeチャンネル」(@medicalhealth–7900)で簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/)でも薬剤師としてサポートを行う。

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