洗練された黒のベルベット生地のセットアップスーツにフェミニン小物をプラス
1996年2月、天皇陛下(当時は皇太子)とともに、神奈川県の横浜美術館を訪れられ、ゴッホ展をご見学の雅子さま。黒のベルベット生地のセットアップをお召しでした。
「ベルベット素材のセットアップは柔らかさもあり、上品で女性らしい印象です。ボタンもデザイン性があって、シンプルながらさりげなく華が感じられます。同素材のカチューシャは少し幅広なデザインで存在感がありアクセントに。中に着た白ブラウスで顔周りがとても明るくなっています。
さらに、パールイヤリング、ブローチ、リングをプラスして、上品さも底上げ。シンプルなセットアップスーツを小物使いによって、上品かつ華やかなコーディネートに仕上げるのはさすがです。どれかひとつ小物がなくなってしまうと、シンプルすぎ、逆に小物をプラスすると、華美になりすぎてしまう…その絶妙なバランス加減がすばらしいですね」
黒の革バッグがピーコートと相まってきちんと感をアップ
2007年11月、学習院幼稚園の遠足で、東京都多摩動物公園に到着された雅子さまと愛子さま。雅子さまは肉厚なハイネックにピーコートを合わせたシンプルコーデでご参加。
「ネイビーのピーコート×ハイネックトップス×パンツのコーディネートはきちんと感も添えつつ、少しカジュアル感も漂うスタイル。コートには、織りがはいっているので、シックな色合いのコーディネートにも表情が出ています。ハイネックも、白なので、顔周りが明るく、大きめのホワイトのパールイヤリングを合わせ、より抜け感が出ています。ダークカラーのコーディネートですが、ワンハンドルのバッグや、ローヒールのブーツ、アクセサリー使いで、重たい印象にはならず、抜け感が感じられる大人カジュアルな装いです」