
2024年3月8日、天皇皇后両陛下はブルネイのビラ皇太子夫妻と皇居・宮殿にて会見されました。両国の外交関係は今年で40周年にあたる。天皇陛下は「両国の関係が一層進展することを願っています」と述べられたそうです。
両国とも夫婦そろってリンクコーデでご会見
外国賓客を招く際に着物姿が増えている皇后雅子さま。外国賓客のお召し物を引き立てるお心遣いからか、優しいペールトーンの着物を選ばれることが多い。なかでもイエロートーンの着物が多いなか、この日も、ゴールドベージュの華やかな着物をお召しになっていました。
その着物に合わせるように、天皇陛下のネクタイはゴールドでリンクコーデが成立。ブルネイのビラ皇太子夫妻も、サラ皇太子妃は鮮やかな赤の民族衣装のバジュクロンをお着用し、ビラ皇太子のネクタイも赤でリンクしていました。







昼食会は、秋篠宮ご夫妻も参加され催されました。ブルネイはイスラム教国のため、アルコールの提供も乾杯も行われませんでした。食事には、両陛下のお考えでオードブルに和食が提供されたそうです。
また、天皇陛下は、能登半島地震で同国のボルキア国王が日本政府に寄せた見舞いのメッセージに謝意を表明されました。
お別れの際は、50秒間にもわたり手を振り続け、皇太子夫妻の乗った車が見えなくなるまで見送られたそうです。






皇后雅子さまはこれまで幾度となく着物をお召しになってきました。そこで、雅子さまが披露された和装姿をプレイバックします。
初めての春の園遊会は若々しい小ぶり袖でお出ましに
1994年5月、雅子さまにとっての初めての春の園遊会では、若々しく小ぶり袖をお召しに。


キャリアウーマンのスーツ姿を目にすることが多く、雅子さま自身もまだ着物に慣れていらっしゃらない佇まいが可憐で貴重なショット。ゴールドの模様がとても華やかでした。
かわいらしい花々が散りばめられた訪問着でお出迎え
1996年7月、国際青年交流会議レセプションにご出席の雅子さまは、淡青の地に溢れんばかりの花々が描かれた可憐な佇まいの着物でした。

実はこの着物と帯の組み合わせは、23年後の2019年8月、第7回アフリカ開発会議の際にもお召しになります。20年以上大切に保管されている、雅子さまのものを大切にするお心遣いに気づかされます。
ベルギー大使館へのご訪問はアイスブルーの着物でモダンな雰囲気に
1999年6月、来日中のベルギーフィリップ皇太子(当時)をベルギー大使館にお訪ねしたときには鮮やかなアイスブルーの着物が華やかでした。

蒸し暑い季節に、清涼感たっぷりのアイスブルーの着物を選ばれた雅子さま。明るく顔映えのいいカラーがモダンな雰囲気を醸し出していました。寒色のブルーに対して、コントラストのある暖色のオレンジや赤の和柄がアクセントになった着物。手にされた花束との色味のリンクも素敵でした。
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ご出産後初めての園遊会はお祝いムード満点のクリームイエロー
2002年4月、クリームイエローの品のある着物をお召しになった雅子さま。



愛子さまをご出産後、初めての園遊会ということもあり、お祝いの言葉が相次ぎました。優しく、幸福感に溢れたクリームイエローがお祝いムードを盛り上げていました。さっぱりショートヘアにも着物がお似合いで、着こなしもよりさまになっていました。
13年半ぶりの春の園遊会は春の陽気に合わせた着物でお出ましに
2017年4月、雅子さまは、13年半ぶりに出席された春の園遊会でも和装でした。



比較的はっきりとした柄の着物をお召しになることが多かった雅子さまですが、この日はこれまでと違って、淡いブルーの地に、春と秋の小花と霞が描かれた友禅の訪問着でした。春の陽気とリンクした優しい雰囲気の着物がお似合いでした。
お気に入りカラーの若草色にピンクの帯で優しく可憐な着こなしに
2019年7月、トルコのエルドアン大統領夫妻とのご会談の際も着物をお召しになった雅子さま。



若草色は雅子さまのお気に入りカラーのひとつ。淡い若草色の着物に淡いピンク色の帯を合わせられるというペールカラーの色合わせが、優しく品のある雰囲気でした。
アフリカ各国首脳らを招いたお茶会には花々が鮮やかな訪問着で
2019年8月、「第7回アフリカ開発会議」に出席したアフリカの32か国の首脳夫妻らを招いたお茶会に、着物姿で迎えられた雅子さま。



お茶会では、民族衣装での出席も多かったゲストのためか、日本らしい着物をお召しになった雅子さま。花かごに色とりどりの花々をあしらったあさぎ色の訪問着は、暑さを感じさせない涼やかな印象でした。
インドネシア大統領夫妻との初面会は清涼感のある着物でおもてなし
2022年7月27日、皇居にてインドネシアのジョコ大統領夫妻と会見された際も雅子さまは着物を選ばれていました。



天皇陛下がジョコ大統領夫妻と会うのは2015年以来で、雅子さまは初めて。雅子さまは清涼感のある着物で日本の風情を演出されていました。お見送りの際には、雅子さまが両手を合わせるインドネシアの挨拶をされるシーンもありお互いの文化をさりげなく尊重される雅子さまのお心遣いが感じられました。
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4年半ぶり開催の春の園遊会は日本の風情を感じさせるペールカラーの着物
2023年5月、雅子さまは水色の訪問着で4年半ぶりに開催された春の園遊会にご出席。




帯や小物もホワイトやベージュ、薄ピンクといったペールトーンでまとめられ、軽やかで清爽な佇まいでした。絵柄は、流水に、初夏を感じさせる花菖蒲と思われるものや菊の花が描かれ、清々しい雰囲気に。帯留や傘など淡いピンクやベージュでまとめられ、着物に描かれた草花やペールブルーにぴったりでした。

天皇皇后両陛下は2024年2月9日、ケニアのウィリアム・サモエイ・ルト大統領夫妻をお出迎えし、皇居・宮殿で会見されました。続いて行われた昼食会では、長女・愛子さまが、外国賓客を招いた宮殿での昼食会に初めて同席されました。外国賓客を招く際に着物姿が増えている皇后雅子さま。この日もペールグリーンが爽やかな和装でした。
淡いブルーにゴールドの爽やかな着物姿でお出迎え
雅子さまは、ここ数年外国の賓客を招いた会見に和服を選ばれることが増えています。この日も淡いグリーンの訪問着でお出迎えに。天気にも恵まれ、雅子さまの着物がいっそう映えていました。




振り返ると、2023年12月、日本ASEAN(東南アジア諸国連合)友好協力50周年特別首脳会議に出席の各国首脳夫妻を招いた茶会では、思い入れの深い着物姿でした。というのも、この着物は、2019年10月の即位に関する祝宴のフィナーレ「饗宴(きょうえん)の儀」で、着られた訪問着と同じもの。

2023年11月、皇居内の宮殿で、来日したベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席夫妻とのご会見された際は淡いグリーンの着物でした。

2023年同月、来日中のキルギスの大統領夫妻を皇居に招いた昼食会では、淡いイエローの着物をお召しでした。

毎回、天皇陛下のネクタイの色と雅子さまの着物の色がリンクしているのに気づきます。今回もばっちりネクタイの色と着物の色がリンクしていました。

天皇陛下は、会見や乾杯のあいさつの一部をスワヒリ語でされたそうです。さらに両陛下から紹介を受けた愛子さまもスワヒリ語であいさつをされ、大統領が称賛する場面も。








愛子さまは、大統領の隣に座られ、賓客らに「Habari?(こんにちは、ごきげんよう)」と話しかけたそうです。時折通訳も交えつつもほとんどは英語で会話を交わされたのだとか。大統領から「ぜひともケニアに来てください」と話しかけられると、「ありがとうございます」と答えられたそうです。
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