
2020年3月31日にイギリス王室の公務を引退し、王室から離脱したヘンリー王子と妻のメーガンさん。王室離脱から4年経ちますが、現在も2人の話題は絶えません。特に、注目を集めているのは、メーガンさんのファッション。当時、ロイヤルファミリーの一員としてのファッションと、離脱後のスタイルではどのような変化があったのでしょうか。
ロイヤルファミリー時代から“掟破り”のオフショルダー愛用
ロイヤルファミリーに入ってから、イギリス王室に伝わるファッションの掟を破りがちだったメーガンさん。露出は控えめにすべきという世間の目があるなか、デコルテや肩出しスタイルを続けていました。
2018年5月、自身の結婚式で着用した「ジバンシィ」のウエディングドレスや、2018年6月の「トゥルーピング・ザ・カラー」で着た「キャロライナ・ヘレラ」のピンクのワンピースも、オフショルダーでした。



公式の式典では、露出度が高い服装は避けるというロイヤルファッションの暗黙のルールがあり、「トゥルーピング・ザ・カラー」でのメーガンさんのドレスは、物議を醸しました。翌年、2019年の「トゥルーピング・ザ・カラー」では露出を抑え、ネイビーカラーのセットアップをセレクト。ブランドはウエディングドレスと同じく、「ジバンシィ」のもの。

その後も、何度も上品でノーブルな印象のネイビーカラーを選んでいます。ユージェニー王女の結婚式では「ジバンシィ」、2018年のクリスマス礼拝では「ヴィクトリア・ベッカム」のコートを取り入れたコーデを披露していました。


ロイヤルファミリーが関係する伝統行事の多くでは“ルール”を守っていたメーガンさん。パーティーなど華やかな場では、肩周りを露出するスタイルを選んでいました。


ロンドンで行われたチャリティーコンサート「ロイヤル・バラエティ・パフォーマンス」では、肩や背中が露わな大胆スタイルで出席。イギリスのブランド「サフィヤ」の黒地に白い花のモチーフがあしらわれたトップスと黒のロングスカートに合わせたコーデでした。
キャサリン皇太子妃もオフショルダーのドレスを選んだことがあります。ボストンで開催された「アースショット賞」授賞式や、映画『トップガン マーヴェリック』のプレミアに出席したときなど、公式の式典でなければデコルテの露出は問題ないようです。

王室離脱後の2022年6月、エリザベス女王の在位70周年を祝う「プラチナ・ジュビリー」の行事にオールホワイトコーデで参加したメーガンさん。2年ぶりに、王室の公式行事に参加したメーガンさんは、王室離脱後も公式行事の際には“露出を抑える”というルールを守っていました。このときに着ていたコートは、フランスのブランド「ディオール」のもので、上品で、さわやかな雰囲気でした。




現在も肩出しスタイルはお気に入りのようで、2024年1月、ジャマイカで開催された映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』のプレミアに出席した際、肩とデコルテを露出した細いストラップのトップスとロングスカートを合わせたスタイルで登場。

昨年の5月の授賞式ではゴールドの「ジョハンナ オーティズ」のドレスを、同年9月の「インヴィクタス・ゲーム」の閉会式ではティールカラーの「カルト ガイア」のドレスを選んでいました。どちらも肩出しスタイルで、華やかな場でのオフショルダーはメーガンさんにとって定番スタイルのようです。



ストッキングなしで生脚を見せるスタイル ミニスカで脚を組んで炎上も
何かと注目を集めたのは露出度だけではありません。2017年11月、ヘンリー王子との婚約会見の際に、ストッキングを履かずに生脚だったことに世間から「マナー破り」だと非難する声が上がりました。特にストッキングに関して、決まったルールがあるというわけではないそうですが、これまでロイヤルファミリーの女性たちが公式の場ではストッキングを履いてきたので、メーガンさんの生脚は物議を醸すことに。

妊娠中だった2019年3月、国際女性デーに開かれたパネルディスカッションに出席した際、モノクロデザインのドレスとブラックのブレザーを合わせた上品なスタイルで登場。ひざ上丈のミニスカでストッキングを履いていないように見える脚だったにもかかわらず、脚を組んで座ったことに批判の声が殺到しました。


生脚スタイルを好んでいるメーガンさんですが、エリザベス女王と同席する場での素足は失礼だと感じたのか、ストッキングを履いていたようでした。


メーガンさんの脚を露出するスタイルは現在も健在で、昨年9月の「インヴィクタス・ゲーム」では、ショートパンツをセレクトし、健康的な美脚を披露しています。


離脱直前の公務では露出を抑えたファッションを意識?
ロイヤルファミリーのメンバーとしての最後の1か月、2020年3月は露出を控えたドレスを選んでいました。
2020年3月5日、「エンデバーファンドアワード」の授賞式にヘンリー王子と出席したメーガンさん。王室離脱宣言後、初めて公の場所に登場したメーガンさんは「ヴィクトリア・ベッカム」のドレスに「マノロ ブラニク」のヒールを合わせていました。ブルーのドレスはショートスリーブで、膝が隠れる丈のもの。

その2日後、「マウントバッテン・フェスティバル・オブ・ミュージック」に出席した際には、ロング丈の「サフィヤ」のケープドレスと「マノロブラニク」のクラッチバッグを合わせたメーガンさん。海兵隊の赤い制服を着たヘンリー王子に合わせて、全身を赤で統一したスタイルでした。

そして「コモンウェルス・デー」では、グリーンの「エミリア・ウィックステッド」のドレスをセレクト。この日も首元と膝を隠すドレスで、ストッキングを履いているようでした。ロイヤルファミリーとして最後の公務に相応しいコーディネートでした。

現代的なファッションを好むメーガンさんは何度も炎上していましたが、最後は王室の“暗黙のルール”に合わせたエレガントなファッションを披露。ロイヤルメンバーとしてTPOに合わせたスタイルを選んでいたようです。
ただ、離脱後は「着たいものを着る」という我が道を行くスタイルを続けている様子。イギリスのメディアでは、ヘンリー王子夫妻の収入が激減し、「経済的に困難な状態」と報じられていますが、2024年2月の「インビクタス」のイベントに出席した際には「カルバン・クライン」のコートや「エルメス」のジャケット、バーバリーのニット帽など、高級ブランドを身につけていました。
メーガンさんの“ぶれないスタイル”はこれからも注目され続けることでしょう。





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