即位後「親謁の儀」のため伊勢神宮へ 雅子さまは即位パレードで使用したオープンカーをご使用
天皇皇后両陛下が即位された2019年に、「即位の礼」と「大嘗祭(だいじょうさい)」の終了を報告する「親謁の儀」に臨まれるため、11月21~23日に三重県へ、11月26~28日は奈良・京都を訪問された天皇皇后両陛下。
11月22日は伊勢神宮の外宮、翌日の23日は内宮をご参拝。両日、天皇陛下は天皇の装束とされる黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)に着替えられ、雅子さまは十二単(じゅうにひとえ)に身を包まれた。22日は雨で、天皇陛下は幌(ほろ)が付いた馬車で移動され、馬に対してアレルギー症状がある雅子さまは、通常の車を使われた。
翌日の天気は快晴で、天皇陛下は2頭立ての馬車で、雅子さまは「祝賀御列の儀」で使用したオープンカーで移動された。
先に天皇陛下が歴代天皇に伝わる三種の神器の剣と曲玉(まがたま)を携えた侍従らとともに、雨儀廊(うぎろう)と呼ばれる仮設の板床張りの廊下を約110メートル歩き、正殿(しょうでん)で玉串をささげ、拝礼された。歩いて正殿に昇る際には陛下の頭上に御菅蓋(おかんがい)と呼ばれる菅笠が差しかけられた。陛下のご拝礼後、雅子さまも同様の所作で拝礼された。
伊勢神宮の内宮と外宮には、神馬(しんめ)が2頭ずついる。2022年6月に内宮の1頭が死んだことから、新たに皇室から贈られることになった。2023年10月12日、天皇ご一家は、皇居内の厩舎で伊勢神宮に贈られる神馬、「本勇号」(もといさむごう)と触れ合った。動物好きな愛子さまは、カットされたにんじんを与えられ、「よく食べるんですね。詰め込んじゃった」と笑顔を見せられた。