年齢や考え方によって仕事を変えてもいい
2社目は4年勤務したものの体調不良により退職。現在は4社目のキャスティングを主軸事業とする株式会社エイスリーに勤めている。今年で勤続4年を迎えた。
「私が生まれ育った時代は、入社したら定年退職するまで勤めあげるのが当たり前だったので、何度も転職をすることに抵抗がありました。けれど時代は変わり、いまやキャリアチェンジは当たり前になりました。
やりたいことがあって、それが今の環境では叶わないのならば、転職という選択肢はあってしかるべきだと思います。年齢や考え方、肉体的な変化によって、働き方のベストも変化するはずです。がむしゃらに働きたい時期もあれば、プライベートを大事にしたい時期もありますよね。
転職することにより、収入が変わったり、環境が変わったり、ワークライフバランスが変わります。その時々で求めるものが違うならば、それに合わせることで、人生の満足度が向上するのではないでしょうか」
全力を尽くすことでチャンスに
別府さんのキャリアはフリーアナウンサーから始まり、トライ&エラーを繰り返して、現在のタレントキャリアアドバイザーに落ち着いた。
「私が誇れるのは、来た波に乗る努力をしてきたことです。『踊る!さんま御殿!!』のときのようにチャンスを活かせなかったこともありますが、いつも全力を尽くしました。そうすることで、それを誰かが見ていてくれて、次のチャンスにつながりました。これからもチャンスがあれば迷わずに、新しい挑戦をしていきたいと思っています」
◆タレントキャリアアドバイザー・別府彩さん
1975年5月30日生まれ。東京都出身。大学卒業後、フリーアナウンサーとして活動。31歳で写真集『彩色』(竹書房)を出版してグラビアデビューし、バラエティ番組やラジオパーソナリティーなどに活躍の場を広げた。33歳で芸能界を引退。現在は自身の転職経験を活かして、株式会社エイスリーで芸能人のパラレルキャリア、セカンドキャリアのサポートを行っている。https://twitter.com/a3_ayabeppu
撮影/浅野剛 取材・文/小山内麗香