中等科|戦争について学ばれ、平和をテーマの作文をご執筆
学習院女子中等科に進学され、セーラー服のスカーフは赤から青に変わりました。入学式の前に、記者団の取材に応じ、笑顔で「楽しみにしています」とお気持ちを述べられた愛子さま。
2016年2月の記者会見で天皇陛下が、2015年7月に愛子さまと戦争関連の展示施設を訪問されたことについて触れ、愛子さまのご様子を明かされました。
「関連の展示などを一緒に見学した後には、新聞記事やテレビの特集番組などを色々調べるなどして学校の課題にも熱心に取り組む姿を見て、中学生としての自覚がいっそう高まってきたように思います」
2016年5月、中等科3年生の修学旅行で広島へご訪問。そのときに感じられたことを綴られた「世界の平和を願って」というタイトルの作文を卒業文集に寄せられました。
作文の文末では《唯一の被爆国に生まれた私たち日本人は、自分の目で見て、感じたことを世界に広く発信していく必要があると思う。「平和」は、人任せにするのではなく、一人ひとりの思いや責任ある行動で築きあげていくものだから。「平和」についてさらに考えを深めたいときは、また広島を訪れたい。きっと答えの手がかりが何か見つかるだろう。そして、いつか、そう遠くない将来に、核兵器のない世の中が実現し、広島の「平和の灯」の灯が消されることを心から願っている。》と綴られました。
中等科を卒業されて7年後、2024年1月の「歌会始の儀」で、雅子さまが平和をテーマに卒業文集を書かれた愛子さまについて、詠まれました。
《広島をはじめて訪(と)ひて 平和への深き念(おも)ひを吾子(あこ)は綴れり》
天皇陛下の記者会見のお言葉や雅子さまの和歌から、当時、戦争について学ばれ、平和を願われる愛子さまのご様子から、大きな成長を感じられたことがうかがえます。
高等科|夏休みはイギリス留学へ 海外からのゲストと英語で会話も
愛子さまが海外へご関心を持たれ始めたのは、高等科のころ。2018年2月の会見で天皇陛下は「外国からのお客様が東宮御所にいらした時には、愛子も少しずつ英語でのお話に加わる機会が増えており、海外に対する関心も膨らませています」と述べられました。
高等科2年生の夏休み、2018年7月22日〜8月9日までの3週間にわたり、イギリスの名門、イートン・カレッジのサマースクールに参加された愛子さま。寮生活を送りながら、英語やイギリス文化を学ばれました。
イギリスから帰国後、住まいの東宮御所の正門前を車で通過する際、報道陣の「いかがでしたか?」という問いに対し、車の中から笑顔で「楽しかったです」と答えられました。
2024年2月9日、初めての宮中午餐会に出席された愛子さま。ケニア大統領夫妻との昼食会では、隣に座ったケニアの閣僚に英語で声をかけられ、大統領夫妻と挨拶された際には、スワヒリ語も披露されたそうです。このときの堂々とした立ち振る舞いは、高校生活から英語や海外文化を学ばれたことが影響しているのかもしれません。