ゆらぎ肌には漢方薬も役立つ
かゆみや湿疹など春のゆらぎ肌の症状が出てしまったときには、漢方薬を服用することでトラブルに効果的に働きかけることができます。
春のゆらぎ肌には「乾燥した肌にうるおいを与える」「血流をよくして肌に栄養を届ける」「ホルモンバランスの乱れを整える」などの作用を持つ漢方薬を選ぶことで、肌荒れを引き起こす乾燥やターンオーバーの周期の乱れといった根本原因の改善へとアプローチします。
ゆらぎ肌が気になる人へおすすめの漢方薬
・当帰飲子(とうきいんし)
血流をよくして肌に栄養とうるおいを与え、皮膚の乾燥が気になる人のかゆみを抑える漢方薬です。冷え症の傾向があり、分泌物の少ない慢性湿疹やかゆみなどに悩む人に適しています。
・温清飲(うんせいいん)
血流を整え、体内にこもった余分な熱をとり去り、肌に栄養とうるおいを与えて皮膚の炎症やかゆみを鎮める漢方薬です。肌の色つやが悪く、カサカサしてかゆい人におすすめです。
漢方薬を始める際の注意点
漢方薬は食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。
ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。
◆教えてくれた人:薬剤師・山形ゆかりさん
やまがた・ゆかり。薬剤師、薬膳アドバイザー、フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ。牛角・吉野家ほか薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信する「Medical Health -メディヘル-youtubeチャンネル」(@medicalhealth–7900)で簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/)でも薬剤師としてサポートを行う。