ライター歴45年を迎えたオバ記者こと野原広子。今、悩まされているのが「体重が落ちない」ということだ。今年1月、すい臓に6mmの“のう胞”があると告げられてから3か月。健康のことを考えなきゃいけない中で、どうやって“甘い物断ちそうで出られない。あいまいな時間に最近、どこからか声が聞こえてくるのよ。明日は67歳になるという朝もそう。というのも私にはいくつかの心配事があるんだけど、そのひとつが体重。えっ? いまさら何を言ってんの? と、まぁ、怒らないで聞いて。 今回は笑い事では済まないんだって。
というのも、私の体重は……数字は言えないけど、まぁ、大デブのたぐいよ。一昨年の秋に卵巣の境界悪性腫瘍の手術をした時に「ギリギリ、手術できるレベルです」と大学病院のE女医が顔を曇らせたときから、高値安定のまんま。1kgも減っていません。こんな時ってデブに優しい言葉ばかり耳に残るんだよね。「小太りくらいの方が長生きする」とかさ。
1月に病院で告げられた「6mmの膵のう胞」
でも、それはそれとして、自分でもやばいなと思うことがある。 今年1月に大学病院で「膵臓に6mmののう胞ができています」と告げられ、たらこみたな形の膵臓のど真ん中に、黒い丸いシミの画像を見せられたのよ。今のところ、がんではないけれど、これから半年に一度、MRIかCT検査で経過観察をすると告げられたんだけどさ。
自分の身体をおっかなびっくり観察するようになったら、明らかに弱っている。ビールを中ジョッキで2杯飲むとその時は平気だけど3日後にベッドから出られない。もちろん怖いから禁酒よ。それで元気になるかというととんでもない。3月なんか風邪をこじらせて半分は家で寝ていたもんね。
で、寝ながら何気なく、「膵臓の働き」をネットでひいてみたら、「膵臓は食べ物を消化するすい液を作り、十二指腸に送り出すはたらきをしています」とある。私が衝撃を受けたのはその後よ。「血液中の糖分の量を調節するホルモンを作り、血液の中に送り出すはたらきもしています」だって。
「膵臓にのう胞があります」と大学病院の内科医に告げられた時だって、膵臓の機能は調べたはずなんだけど、なぜか“糖分の量を調節”というところは気に留めていなかったんだわ。膵臓は大事にしなきゃ。