C子とともに捨て活を再開
「何であんなことを書いたのか、私もよくわかってないんですけど」と、29歳の小娘はニコニコしながら鰻重を半分に取り分けてくれる。「しいて言えば亡くなった叔母と広子さん、すごく似ているんですよね。それで縁を感じちゃって。私ってこういうスピリチュアルな気持ち悪いことでいろいろ決めるところがあるんですよ」だって。
それを言ったらギャンブラーはみんなスピ系だよ。半か長か、決めるのは天からの啓示で根拠なんかないんだから、という私の恥ずかしい過去の話はナシ。で、あくまでさりげなく聞いてみた。
「ところでさ。C子って掃除、好き?」と。「大得意です。うち、来た人が引くぐらいきれいですよ」とC子。
話は決まったね。ひとりでは一進一退で前に進まなかった捨て活をC子に手伝ってもらう。その代わり、私は食事を提供する。「どう?」と言ったら「よろこんで」というわけで、GW2日目は私とC子の片付け記念日になった。C子はうちから自転車で10分もかからないところに住んでいたのよ。まぁ、この娘になら家のごちゃごちゃを見せてもいいかとなぜか思ったの。またC子のいう「気持ち悪いスピリチュアル」なのかもね。
で、部屋に入ってくるなり「これはやりがいがあるぞ」と言うとC子は黙々と手を動かして、「この中からこれがないと死んじゃうと思うものだけ残して」と私に命じて2時間後にはご覧の通りごみ袋を6個出した後、ランチタイムになった。
私、この先、どうにかなるかも。最近、よく眠れるんだわ。
◆ライター・オバ記者(野原広子)
1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。昨年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの?』を出版。
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