健康・医療

効く?効かない?予防医学の権威が「健康に痩せる」ダイエットを格付け

【食べない系03】小麦を食べない「グルテンフリー」

ジョコビッチの生まれ変わる食事

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小麦が使われているものを口にしない「グルテンフリー」は、2011年にプロテニスプレイヤーのノバク・ジョコビッチ選手が「肉体をこれで大改造した」と紹介して大ブームとなった。

小麦の成分の約75%は炭水化物であることから、グルテンフリーは低炭水化物ダイエットの一種に分類される。米は食べてもOKなので、前出の低炭水化物ダイエットに比べて、日本人でも実践しやすいといわれる。

しかし、岡田さんによる格付けは、「低炭水化物ダイエット」を下回る1点である。

「世界中で誤解されているのですが、グルテンフリーはダイエット法ではなく、小麦アレルギーの人に対する“食事療法”です。

戦時下のセルビアで育ったジョコビッチ選手は体が弱く、プロテニスプレイヤーになった後も喘息や関節痛に悩まされていたのですが、グルテンのせいで症状が悪化する体質だった。そのため、小麦を抜いた食事療法を実践することで、それが回復しただけなのです。

低炭水化物ダイエットに痩せる効果はありますが、グルテンフリーは小麦以外の炭水化物を摂ってしまう。ダイエットとしての意味すらなくなります」

岡田正彦さんの「採点表」

低炭水化物ダイエット 3点
グルテンフリー    1点
プチ断食       1点

※週刊ポスト2017年6月30日号

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