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67歳オバ記者、人前で話すのが苦手だった私が講演会、ラジオで話すことが「楽しい」と思えるようになったワケと話すコツ

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意外にも? 人前で話すのが苦手だったオバ記者の克服法とは?
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ライター歴45年を迎えたオバ記者こと野原広子。雑誌などでの執筆を中心にライター業をしながら、最近では講演会やラジオなど“話す”仕事が増えているという。元々、人前で話すことが苦手だったオバ記者がそれを克服できたワケとは?

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地元での講演会をきっかけに話す仕事が増加

たまプラーザでラジオ番組に出演した翌日は茨城県笠間市の市役所で講演会。去年の秋に故郷の茨城県桜川市で講演会を開いていただいたのがきっかけで、話す仕事が少しずつ増えているんだわ。

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茨城県笠間市の市役所で講演会があったオバ記者
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正直言って65歳になるまで私が「みなさん、こんにちは」なんて言っている姿、一度も想像したことがないからびっくりだよ。ほんとに人生何が起きるかわかんないね。

だけどなぜこうなったのか、思い当たるフシがないではないの。それは7年前に始めた国会議事堂の案内のアルバイトよ。見学にきた小学6年生に代議士が挨拶をするんだけど、前の会議が長引いたりして遅れたりすることもある。そうなると前座よろしく話をして代議士が来るまで間をもたせなければならない。

小学生を前にアガっていた

「インタビューでいろんな有名人と話してるんだから話慣れているでしょう」と言う人もいるけど、それとこれとは別。有名人相手にアガッたことはないけど、地方の小学生にはアガるんだよ。衆議院の政策秘書をしているNさんは長いキャリアがあるから「ま、知ってることを適当にか話せばいいんですよ」と言うけど、それがそう簡単じゃないんだって。最初に「みなさん」と言ったら時は声がひっくり返ったもんね。

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3年以上勤めている国会案内のバイト
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ああ、ダメだダメだと、やるたび自分にダメ出しをしていたけど、慣れって大したもんね。ある日、あれ? 意外にも目の前の子供はスンナリと受け入れている? おっ、私、いけるか? なんて思いあがりだした時に、な、なんと、日本一有名な情報番組、NHKの『あさイチ』に出演して45分も生放送でフリートークをしちゃった! こんな恐ろしい体験をしたら、あとはもう何でも来いだよ。

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NHK『あさイチ』に出演の過去も!(写真はあさイチのメイク室にて)
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先日、出演したラジオ番組の『ママ夢ラジオ』も「オバ記者乱入にした方が自然じゃない?」と提案して、本番直前に、「じゃあさ、番組が始まってから『たのもう〜』と道場破り風に登場するよ」なんて、まぁ、仕切る仕切る。そうしたらパーソナリティーの働くママの麻衣子とケイちゃんから「初めてフリートークができました!」と感謝されちゃった。そうそう、若い人の役に立ってこその前期高齢者だよね。

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『ママ夢ラジオ』のパーソナリティ麻衣子とケイちゃん
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緊張せずに話すコツは…

笠間市主催の講演会は、笠間市のみなさん約60名と今年採用になった新人と2年目の職員20名の前で、農業高校卒の私がどうやってマスコミの一員になったのか話したの。波乱万丈、ここぞという時にどう乗り切ったのか。文章には書きにくいけど、講演会ならではのかなり奥深いことも話したわよ。

話し出す時に大事なのは声のトーンとかよりアイコンタクトでね。とりあえず誰かとバチっと目を合わせる。それからその隣の人とバチっ。前の人とバチっ。ニコニコしながら言葉より誰に話しているか意識した方が自然な声が出るよ。

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山口伸樹市長と記念撮影
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後半には新人職員と山口伸樹市長も私の突撃インタビューに答えてくれて、会場は大盛り上がり。自分の発した言葉で人が笑ったりうなずいたりする姿を見るのがこんなにうれしいなんて、知らなかった! それ以来よ。「人前で話す機会があったら絶対にやったほうがいいよ」と人にすすめているの。誰かに自分の得意なことを教えるとかね。緊張する? だからいいんじゃない! 失敗するかも? ますますやった方がいいって。何がそんなにいいか? やったらわかります! な〜んてね。話すの苦手を克服した私はちょっと先輩風を吹かせてみたくなったのでした。

◆ライター・オバ記者(野原広子)

オバ記者イラスト
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1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。昨年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの?』を出版。

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