趣味・カルチャー

67歳オバ記者、「東京-茨城」“原付きバイク旅”でまさかの出会い 帰り道では農道で『E.T』のシーンを思い出した!

オバ記者
前々からやってみたかった茨城までの原付きバイク旅を成し遂げたオバ記者
写真7枚

ライター歴45年を迎えたオバ記者こと野原広子(67歳)。ゴールデンウィーク(GW)に、東京から実家の茨城までの約90kmを原付きバイクで走破した。今回はそのツーリングでの秘話と、東京に戻るまでの道中について。

* * *

なぜ東京-茨城ツーリングを思い立った?

東京から茨城の故郷まで原チャで90km、4時間の旅をしたと書いたら、これまでにないくらいいろんな人が読んでくださったのね。コメント欄で印象に残ったのは「国道4号を原チャで走るなんて信じられない」という長距離ドライバーの人の書き込みよ。私を追い越したトラックもハラハラしてたんだろうなぁと思ったら申し訳なさしかないわよ。

そもそもなぜこんなツーリングを思い立ったかというと、「一度やってみたかった」という67歳の冒険心ともうひとつ。超現実的な事情があったのよ。それは整備費。実はこの原チャ、ヤフオクで3万5000円で落としたんだけど、走行距離は何回転したかわからない。さっそく東京の住まいの近くでツルツルの後輪を交換して、バッテリーを交換したら1万円、2万円のお金が飛んでいった、とここまでは想定内だったのよね。

オバ記者
ヤフオクで競り落とした愛車(原付バイク)
写真7枚

ところがその整備店のお兄さんは「次はドライブベルトも交換した方がいいですよ。値段ですか? 3万5000円くらいでしょうかね」と言うんだわ。ワイヤー1本が本体と同じ値段? いやいや、それはないでしょと呆然としていたそのときに思い出したのが、わが郷里、茨城県桜川市の「小久保オート」のご主人なの。母ちゃんの原チャが脱輪したりパンクしたりしたときに「えっ?」と聞き返すくらいの安価で直してくれたのよ。

今回も電話で事情を話したら「とにかく見てみないと正確な値段は言えないけど、ドライブベルトはそんなに高いものじゃないですよ」と言う。仕事仲間のSさんに聞いたら「都会と田舎では工賃が違うのよ。私も車の車検は2時間かけて千葉の知り合いのところに持っていくもの」だって。

地元で原チャを整備してもらったらまさかの出会い

で、実際、東京から乗っていった原チャを整備してもらったら 、ドライブベルトからその周辺と足回り、ヒビが入っていた前輪まで新品に変えてオイル交換もして3万円なり。「小久保オート」のご主人は、取り替えた部品を見せてくれながら整備の説明をひと通り終えると「だけど何で東京から?」と聞くのよ。東京との整備の値段の差の話はしてあったけれどそれだけじゃ納得いかない様子なんだわ。なので「実は私、いろいろ体験して書く仕事をしていて」と言うと、「書く仕事って?」と。

オバ記者
写真左がまゆみさん、右がブルゾンみちえさん(真ん中にオバ記者)
写真7枚

ええい、もういいやと思って具体的に説明して「オバ記者」と言ったとたんよ。「ええええ〜っ!」。奥で小久保さんの奥さん(別掲写真左、まゆみさん)と話していて「じゃあね〜」と帰ろうとしていた女性(写真右、ブルゾンみちえさん)が絶叫したのよ。「きゃーっ、信じられない。そうそう。茨城出身でこの前、桜川市で講演会をしたって話は聞いていたんだけどまさか、ここにいるなんて」と。聞けば美容師さんで私が連載している『女性セブン』の読者だったんだって。それからきゅうりの漬物にお茶を出してもらってオバ記者を囲む会(笑)、てか、田舎の茶飲み話が始まったわけ。

その翌日曜日が“帰り”のツーリングの日で、筑西市の道の駅『グランテラス』で新鮮野菜に名産の豚肉、米5kgを原チャに載せて東京に向けて出発したのが午後1時ジャスト。

オバ記者
野菜や肉、米を載せていざ東京へ
写真7枚
関連キーワード