“目の健康によい”と言われるブルーベリー。目だけでなく、アンチエイジングにも効果的な栄養素がたっぷりだと、野菜ソムリエプロの福島玲子さんは語る。そこで、ブルーベリーの詳しい栄養素に加えて、夏の疲れを癒やすブルーベリー酢のレシピを教えてもらった。
* * *
目の健康&アンチエイジングに◎な栄養素
ブルーベリーには、目の健康に関わる栄養素だけでなく、エイジングを気にする女性に特にうれしい抗酸化作用のある栄養素も豊富です。
ブルーベリーは“目にいい”アントシアニン豊富
ブルーベリーは、ポリフェノールの一種であるアントシアニンがたっぷり。目の網膜にあるロドプシンと呼ばれるたんぱく質の再合成を促進する働きがあるため、目の機能を改善することが期待されています。パソコンやスマホをよく見る人や疲れ目を感じる人には積極的に摂っていただきたい栄養素です。
ちなみに、アントシアニンは目の健康によいだけでなく、抗酸化作用があり、活性酸素の発生を抑える働きもあります。活性酸素が増えすぎると、さまざまな病気や老化の原因になるので、それを抑制できるアントシアニンはアンチエイジングに効果的な栄養素なんです。
ポリフェノールは比較的はやく作用しやすいものの、効果が持続しにくいため、毎日こまめに摂るのがおすすめです。
抗酸化作用づくしでアンチエイジングにぴったり
ブルーベリーにはアントシアニン以外にも、強い抗酸化作用を持つ栄養素が豊富です。β-カロテンは体内に入るとビタミンAに変換され、肌荒れやシワ改善効果が期待できる成分。紫外線によって生まれる活性酸素を消去する働きを持っているので、日ざしが強い今の時期には特にうれしい栄養素です。
また、同じく抗酸化力が高いビタミンEとビタミンCも含まれます。フルーツの中でもブルーベリーがトップクラスの含有量で“若返りのビタミン”とも呼ばれるビタミンEは、シワやたるみ、肥満などを予防する効果があると言われています。ビタミンCは風邪の予防効果だけでなく、肌にうるおいやハリを与えたり、シミを防いだりする働きがあります。
ほかにも、水溶性と不溶性の食物繊維をどちらも含んでいます。便通を促す作用があるので、便秘に効果的です。さらにフルーツの中では糖質が低めというのもブルーベリーの特徴で、ダイエットをしている人にもおすすめの果物です。
夏の疲れを癒やす「ブルーベリー酢ドリンク」
ブルーベリーはお酢に漬けることで長期保存が可能になり、お酢に含まれるクエン酸の効果で疲労回復にもぴったり。水や炭酸水、牛乳などで5倍希釈(ブルーベリー酢1:水など4)で割り、疲労回復ドリンクとして活用してください。
「ブルーベリー酢」のレシピ
《材料》(作りやすい分量)
ブルーベリー…500g 砂糖…500g フルーツ酢…500g(青梅と氷砂糖は同量を使用)
《作り方》
【1】保存瓶を熱湯消毒し殺菌処理したら、りんご酢などのフルーツ酢を入れる
【2】ブルーベリー(冷凍したものでもOK)と砂糖を入れてかき混ぜ、ふたをして冷蔵庫で漬ける
【3】1週間経ったら果実を取り除いて完成
◆教えてくれたのは:野菜ソムリエプロ・福島玲子さん
ふくしま・れいこ。野菜ソムリエプロのほか、アスリートフードマイスター2級、ジュニア食育マイスター、食の検定1級、ベジフルカッティングスペシャリスト、エコクッキングナビゲーターなど多数の資格を持ち、日本野菜ソムリエ協会創立 20 周年記念事業『野菜ソムリエ名鑑 vol.1』に掲載されている。現在は、“野菜や果物から健康に”との考えを大切に講演・セミナー講師、イベント・セミナー運営サポート、コラム、料理教室、レシピ開発や監修・ジュニアアスリートの栄養指導・など、多岐にわたって活動中。https://ryufrei.com/
構成/イワイユウ