「ただごとではない！」と気づいたのは、開始30分前にスタジオをのぞいたとき。準備をしていたインストラクター嬢の体形がハンパじゃないんだもの。スポーツウエアからのぞく肩や腕の筋肉はトライアスロン系というか、ウエアで隠れているけど、お腹はパキパキ６つにわかれていると確信したね。
「初めてなんですけど…」と言うと、インストラクター嬢は「ウオーキング、ランニング、エアロビクスにダンベル体操を75分間。廊下をダッシュしたりもするのでスポーツジムというより、学校の部活」だって。
絶対ムリ。きびすを返そうと思ったら、「できることだけ、すればいいじゃないですか。ムリそうなら、その場で足だけ動かして。あ、でも、けっこう心拍数が上がるから急に動きを止めたりすると危険ですけど」って、またまた怖いことを！ それでも来たからには、やれるところまでやって…と気を取り直してクラスの最後尾へ。
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音楽に合わせて歩いてステップを踏んで、エアロビのようにバンザイして腕を閉じて、インストラクター嬢の手足の動きを見よう見まねで、イチニ、イチニ。「はい、ジャンプ！」で、途中で飛んで。休むのは水分補給の時だけ。「走って～っ」と15mほどの廊下をトラックのように何周か。前の人の背中を必死で追いかけて走ったと思ったら、なんと次は片手500ｇのダンベルを持って、筋トレだって！