強烈な日差しと紫外線がようやくやわらいできたと思ったら、今度は乾燥でカサつきが気になる…。肌の悩みは年々増え、いつものスキンケアでは限界を感じるけれど、レーザーなど美容医療に手を出すのは少し怖い…そんなオーバー50こそ試すべき“最強処方”コスメがあるんです。
「医療機関専売コスメ」がいま、密かにブーム
美容皮膚科や美容クリニックでしか購入できない「医療機関専売コスメ」がいま、密かな話題となっている。注目の理由はなんといっても「圧倒的な効果」だ。今年の春から使い始めたというAさん(43才)が話す。
「若い頃からにきび痕に悩んでいて、30代以降はシミや小じわも増えてきたので、近所の美容皮膚科で診察を受け、ゼオスキンの『セラピューティックプログラム』の基礎化粧品一式をそろえました。1か月を過ぎたあたりからポロポロと皮むけや赤みが出ましたが、それを乗り越えると信じられないほどツルツル、ピカピカに。肌の凹凸感もなくなり、ファンデーションがいらないくらいの美肌に。鏡を見るたびに感動しています」
市販とは違う“処方”が人気の理由か
美容・医療ジャーナリストの海野由利子さんが言う。
「医師の指導を受けて購入・使用することが前提のコスメは、市販品より成分濃度が高いものや、市販品では配合しにくい刺激のある成分が使用されていることもあるのが特徴です」
Aさんが実感した「皮むけ」は、しわや肌荒れの改善に効果があるとされる「レチノール」による反応。効果だけでなく刺激も強いので、市販のコスメにはごく少量しか含まれていない。あきこクリニック院長の田中亜希子さんが解説する。
「レチノールは、ビタミンAの一種。確かに強力な成分ですが、専売コスメなら、診察した医師が処方し、誤った使い方をしないように指導できるので、高濃度で配合しても安全に使うことが可能なのです」
大手メーカーの「専売限定品」も
そんな“最強処方”の医療機関専売コスメの中で、もっとも高評価な一品は──美容皮膚科医や美容ジャーナリスト、ヘアメイクなど“美のプロ”から最多の支持を集めた1位はやはり「ゼオスキン」。
「大人気のスクラブ洗顔料『エクスフォリエーティングポリッシュ』は、通常の洗顔では落とせない汚れや古い角質を落としてツルピカに」(田中さん)
2位は「開いていた毛穴がなかったことになった」「見た目でわかるほどハリが出た」と、肌質がワンランク上がるような効果が評判の「エンビロン」。レチノール配合の「C-クエンス」シリーズが看板商品で、さまざまな濃度の中から選べるのも大きな魅力だ。
3位は「ナビジョンDR」。資生堂が開発した美白に特化した専売ブランドで、トラネキサム酸を高濃度で配合している。美容医療に関する国内外の最新ニュースを発信する「ヒフコNEWS」編集長の星良孝さんが言う。
「いま、大手化粧品メーカーや製薬会社が開発した医療機関専売コスメが話題です。昨年はポーラが『Dive』(8位)というアンチエイジング特化の専売ブランドを立ち上げたほか、ロート製薬は美白のハイドロキノンや肌荒れ改善のアゼライン酸などを配合した『DRX』(4位)を展開しています」
自身も幼い頃からアトピーに悩まされてきたという医師がつくった「日本機能性医学研究所」(13位)の化粧水など独自開発のコスメも、愛用者が多い。あなたにとってのナンバーワンを見つけてほしい。
「ただし、医師の診察を受けずにネット通販で購入するのは避けてください。劣化や使用期限切れのほか、ニセモノの可能性もある。
診察を受ける場合も、まずはクリニックのホームページのチェックを。医師が皮膚科または形成外科の出身かを確認後に予約しましょう」(海野さん)
“最速”で“最強”の美しさを手に入れよう。
※女性セブン2024年10月10日号