料理・レシピ

“変わりかぼちゃ”で食卓を華やかに!コリンキー、バターナッツ、坊ちゃんかぼちゃの特徴を生かしたレシピ6品

栗かぼちゃ、コリンキー、バターナッツ、坊ちゃんかぼちゃ
栗かぼちゃのほか、コリンキー、バターナッツ、坊ちゃんかぼちゃなど見た目がユニークなかぼちゃも食卓に取り入れてみて
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秋の味覚・かぼちゃはおいしいだけでなく栄養価でも優秀。最近ではスーパーで見かけることも多くなった、個性的な変わりかぼちゃも気になる! そこで、コリンキー、バターナッツ、坊ちゃんかぼちゃの特徴や見た目・食感を生かしたレシピについて、料理研究家の満留邦子さんに教えてもらった。

※材料は特記のあるもの以外は2人分です。電子レンジは、600Wを使用しています。かぼちゃの分量は種とわたを除いたものです。 かぼちゃは特記があるもの以外、半分にカットしたあと、種とわたを取り除いてから使用しています。

変わりかぼちゃは目と舌で味わう

「最近スーパーで見かけるようになった変わりかぼちゃ。ぜひ、個性的な見た目や食感、味の違いを楽しみながら食べてみてください。かぼちゃには、強力な抗酸化作用のあるβ-カロテンやビタミンEやCが含まれ、老化防止に最適。油を使った加熱調理で吸収率もアップ。食物繊維やカリウムも豊富で、実はかなり栄養価が高い野菜です」(満留さん)

※栄養については、食品成分表に記載されている一般的なかぼちゃの場合。

コリンキー

くせがなく、皮ごと生食が可能。夏はみずみずしく、秋はカリッとした食感に。

コリンキー
皮ごと生食が可能なコリンキー
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「コリンキーとえびの塩炒め」のレシピ

あっさりとした味つけ中華の新定番炒。

「コリンキーとえびの塩炒め」
「コリンキーとえびの塩炒め」
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《作り方》
【1】コリンキー大1/4個(約200g)は縦8mm幅に切り、3~4cm長さに切る。むきえび120gは背わたを取り、片栗粉・塩各少量をまぶしてもみ、洗って水気を拭き取る。しょうが1/2片は細切りにする。

【2】フライパンにごま油大さじ1を熱し、コリンキーを炒めて油が全体になじんだら、しょうが、えびを加えてえびの色が変わるまで炒める。酒・水各大さじ1/2、鶏がらスープの素(顆粒)小さじ1/2、しょうゆ小さじ1/4、塩・水溶き片栗粉各少量を加えて炒め合わせ、黒こしょう適量を振る。

「コリンキーのピクルス」のレシピ

コリッとした生の食感が楽しい。冷蔵で3~4日、保存可能。

「コリンキーのピクルス」
「コリンキーのピクルス」
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《作り方》(作りやすい分量)
【1】コリンキー小1個(約300g)は縦1cm幅に切り、塩小さじ1/4を振って10分ほどおき、水気を拭き取る。

【2】鍋に酢3/4カップ、水1/2カップ、砂糖大さじ2、塩小さじ1、黒粒こしょう6粒、ローリエ1枚を煮立たせ、冷ます。

【3】ポリ袋に【1】、【2】を入れ、冷蔵庫で2時間~一晩漬ける。

「コリンキーと蒸し鶏のごま和え」のレシピ

スライスしたコリンキーをサラダ感覚で。

「コリンキーと蒸し鶏のごま和え」
「コリンキーと蒸し鶏のごま和え」
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《作り方》
【1】コリンキー大1/4個(約200g)は、ピーラーで縦に薄切りにする。塩小さじ1/4を振って10分ほどおく。

【2】鶏ささ身2本(100g)は筋を取って耐熱皿に入れ、酒小さじ1、塩少量を振って5分おく。水大さじ1/2を加え、ふんわりラップをして電子レンジで1分30秒加熱し、冷ます。

【3】ボウルに水気を拭き取った【1】、大きく割いた【2】、ポン酢しょうゆ・すりごま・サラダ油各大さじ1を加えて和える。

バターナッツ

肌色の皮とひょうたんのような形が特徴。名前に反して、味はあっさりとしてみずみずしい。

バターナッツ
ひょうたんのような形をしたバターナッツ
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「バターナッツと豚肉の細切り炒め」のレシピ

ひと味違う黄色い青椒肉絲風。

「バターナッツと豚肉の細切り炒め」
「バターナッツと豚肉の細切り炒め」
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《作り方》
【1】バターナッツ250gは皮をむいて細切りにする。長ねぎ25gは縦半分に切り、斜め薄切りにする。豚薄切り肉(しょうが焼き用)120gは5mm幅の細切りにしてしょうゆ・酒各小さじ1、塩・こしょう各少量、片栗粉・サラダ油各小さじ1を順にまぶす。

【2】フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、バターナッツをサッと炒め、1度取り出す。

【3】【2】のフライパンで豚肉を色が変わるまで炒めたら、長ねぎ、【2】、オイスターソース・しょうゆ各小さじ1、酢小さじ1/2、砂糖小さじ1/3、水大さじ1を加えて軽く炒め合わせる。器に盛り、黒こしょう少量を振る。

「バターナッツのロースト」のレシピ

ローストして甘さを引き出し、にんにくたっぷりソースで。

「バターナッツのロースト」
「バターナッツのロースト」
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《作り方》(作りやすい分量)
【1】バターナッツ1個(約650g)は、縦半分に切り、断面にオリーブオイル適量をぬる。オーブンシートをしいた天板に、皮つきのにんにく3片と一緒に皮側を下にしてのせる。200℃に予熱したオーブンで【1】を30~35分焼く。

【2】【1】のにんにくは皮をむいて潰し、刻んだアンチョビー3尾、オリーブオイル大さじ3と混ぜ合わせる。

【3】器にバターナッツをのせ、【2】をかける。

バターナッツのローストにアンチョビーソースをかけている
アンチョビーソースをかけて
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坊ちゃんかぼちゃ

小さいビジュアルがキュート。くり抜いて使えば丸ごと食べられる器に。

「坊ちゃんかぼちゃのチーズフォンデュ風」のレシピ

器の中身を崩しながらパンにたっぷり絡めて。

「坊ちゃんかぼちゃのチーズフォンデュ風」
「坊ちゃんかぼちゃのチーズフォンデュ風」
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《作り方》
【1】ベーコン1枚は細切り、玉ねぎ25gは横薄切りにする。

【2】坊ちゃんかぼちゃ1個(約500g)は丸ごとラップで包み、途中で上下を返しながら、電子レンジで5分加熱する。粗熱がとれたら上部を切り、種とわたを取り除く。切り取った上部の果肉はスプーンでこそげる。

【3】鍋にバター5gを熱し、【1】がしんなりするまで炒めたら、小麦粉小さじ1を加えて炒める。粉っぽさがなくなったら牛乳1/2カップ、かぼちゃの果肉、ピザ用チーズ15g、塩・こしょう各少量を加えて味を調える。

【4】【2】に【3】を入れ、好みのパン適量を食べやすく切って添える。

「坊ちゃんかぼちゃの肉詰め焼き」のレシピ

ミートローフ風で食べ応え満点。

「坊ちゃんかぼちゃの肉詰め焼き」
「坊ちゃんかぼちゃの肉詰め焼き」
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《作り方》
【1】坊ちゃんかぼちゃ1個はへたを取り、種とわたをスプーンでかき出して取り除き、内側に小麦粉適量を薄くまぶす。

【2】玉ねぎ25gをみじん切りにし、合いびき肉100g、ピザ用チーズ25g、パン粉大さじ1、トマトケチャップ・ウスターソース各小さじ1、塩小さじ1/3、黒こしょう少量とよく混ぜ合わせ、【1】に詰める。

【3】オーブンシートをしいた天板に【2】をのせ、200℃に予熱したオーブンで25~30分焼き、10分おく。切り分けて器に盛る。

◆教えてくれたのは:料理研究家・満留邦子さん

エプロン姿の女性
料理研究家の満留邦子さん
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管理栄養士。身近な食材で手軽に作れる家庭料理が得意。著書に『料理が楽しくなる圧力鍋レシピ』(成美堂出版)など。https://mitsudome.jp/

撮影/市瀬真以 取材・文/勅使河原桜

※女性セブン2024年10月17日号

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