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《独占告白》堀ちえみ(57)舌がん完治で音楽活動再開 “Re‐Born”の2024年を支えてくれたのは「夫と7人の子供たち」

「手術しなかったらいまのおかんはおらんかった」

そして迎えたのが2023年の、堀ちえみデビュー40周年記念ライブ『Chiemi Hori 40thプラス1 Anniversary Live ~ちえみちゃん祭り2023~』だった。

堀ちえみに手術をすすめたのは次女だった
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「ライブ終了後、楽屋に家族が来てくれたんです。そのとき、次女がうれしそうに、“歌えてよかったね、素晴らしかった!”と喜んでくれたんです。すると長男が次女に、“手術してよかったな。じゃないと、いまのおかんはおらんかったし、そしたら今日のステージもなかったんだから”というんです」

実は、口腔がんだとわかったとき、「生きてほしい」と涙ながらに訴え、堀に手術をすすめたのが次女だった。

「娘は、自分が手術をすすめたものの、本当にそれでよかったのか、ずっと悩んでいたと思います。というのも、せっかく手術が成功し、命が助かったにもかかわらず、私はしばらく、つらいと言って泣いたり落ち込んだりしていたものですから。娘はそれをどんな気持ちで見ていたのか……。ライブの後、それまで誰にも明かせなかったであろう娘の心の内を知り、居たたまれなかったですね」

自分自身が笑顔で暮らせる状況に持っていかないと、家族がつらい思いをする。そのためにも、まずは自分を大切にし、自分が笑っていられるようにしよう。それが家族の幸せにつながり、ファンやそのほか大勢の人の幸せにつながるんだと、考え方が変わったという。

「家族や仲間に伴走してもらいつつ、歌を歌うという目標に向かって一心不乱に駆け抜けてきたように思います。ライブの機会を作ってもらえたからこそ、私は変われました。ステージ上でうれしそうに輝く私を見て、子供たちもよかったと思ってくれた。私も家族も、互いにそう思えるようになったことが、本当の意味での“完治”だと思いました」

これからは定期的にライブを開催するという堀。生まれ変わった彼女の歌声を聞き、励まされる人も多いことだろう。

◆歌手・女優・タレント・堀ちえみ

1967年、大阪府出身。1981年、第6回ホリプロタレントスカウトキャラバンで優勝し、翌年3月、『潮風の少女/メルシ・ボク』で、アイドル歌手としてデビュー。1983 年に出演した大映ドラマ『スチュワーデス物語』が大ヒットを記録。現在は7児の母として、講演会や音楽活動など、幅広く活躍中。Maxi single『FUWARI』をリリース。新刊に『人生の悩みをシンプルにする50の言葉』(主婦と生活社)。https://www.horichiemi.com/

※堀ちえみさんの「闘病からの起死回生エピソード」は12月5日発売の『女性セブン』でも詳報している。

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